中国メディア・海外網は16日、日本の児童に低体重児も肥満児も少ないのは、栄養バランスの整った学校給食を食べているからだとする記事を掲載した。

 記事は、ユニセフが先日発表した報告で、日本では乳児の死亡率が低く、体重不足の児童も少ないとの見解が示されたと紹介。また、一方で児童の肥満率も極めて低いとし、5-19歳の未成年者における体重超過または肥満の割合が15%弱にとどまっているとした。

 そのうえで、このような状況を実現している理由の一つが、日本全国の小中学校で強制的に提供されている、栄養士が献立を考えた学校給食があると説明。給食には炭水化物、肉や魚、野菜などがバランスよく配合されていると伝えた。

 また、文部科学省関係者の話として「学校給食の趣旨は、家庭の食事で不足しがちな栄養の摂取を手助けすること。政府は毎年栄養学や飲食の習慣を研究ており、その成果を学校給食に用いている」と紹介している。

 さらに、日本の学校給食は、これまでに衛生面での問題が発生するたびに衛生管理の改革が行われ、現在の安全な供給体制が形作られたと説明したほか、学校給食があってもなお日本では肥満児増加の問題を完全に回避することは難しい状況であるとも伝えた。

 給食は確かに理想的な栄養バランスの食事を子どもたちに提供するが、朝食と夕食の栄養が大きく偏っていればその効果は薄れてしまう。家庭での取り組みも必要だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の肥満率が低いのは、学校給食のおかげだった=中国メディア