古巣バルセロナ復帰が浮上したネイマール、今夏の移籍は実現せず

 今夏の移籍市場で大きな注目を集めたブラジル代表FWネイマールパリ・サンジェルマンPSG)の古巣バルセロナ復帰騒動は、結局実現せずに終わった。今後の復帰の可能性が伝えられていたが、ここにきてバルセロナは二つの理由によってネイマール復帰への動きを止めようとしているようだ。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が報じた。

 2013年から17年までバルセロナに所属し、2度のリーガ・エスパニョーラ制覇や1度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇など、数々のタイトルをチームにもたらしたネイマールは、17年夏に5年契約でPSGに移籍。その後は2年連続リーグ制覇に貢献している。

 ただ、昨季からはチームメイトとの不仲やスキャンダルなどでクラブ内での立ち位置が不安定になると、バルセロナ復帰説が過熱。今夏の移籍市場では復帰に向けた交渉があったとされている。

 そこで移籍が成立しなかったため、最近では今後の可能性について幾つか報道が出ているが、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」によると、ここにきてバルセロナがその動きを止めようとしていると伝えている。

 その理由は二つあるという。一つは怪我が多いこと。13日にシンガポールで行われたブラジル代表対ナイジェリア戦では、足を痛めて12分で途中交代。PSGから4週間の離脱が発表されたが、これまでも度々負傷していることが獲得への関心を失わせる一つの要因となったようだ。

 そして、もう一つの理由がスペイン人FWアンス・ファティの台頭である。16歳の若き新星は、今季バルセロナでデビューを飾るとリーグ戦でブレイク。すでにゴールを奪うなどピッチで違いを見せており、彼の成長を妨げないためにもネイマール復帰を見送ろうとしているようだ。

 果たして、ネイマールバルセロナ復帰は実現するのか。今後の動向に注目が集まる。(Football ZONE web編集部)

PSGのFWネイマール【写真:Getty Images】