宅配ピザ(hatman12/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

70名以上の犠牲者を出し、59河川で決壊・氾濫を起こした台風19号。地域を超えた援助やボランティアが行われている中、大手宅配ピザチェーン『ピザーラ』の対応が話題を呼んでいる。

■台風と宅配ピザ

激しい雨風の中で配達を行うのは、生身のドライバーにとって苦行以外のなにものでもない。そのため、台風と宅配ピザは相性が悪い存在と認知されてきた。

今回の台風接近を受けて関東・東海エリアでの営業を停止したチェーン店もあるほどで、やはり台風が与える影響はかなり大きいようだ。

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■無償での炊き出し

17日に『ピザーラ』は公式ツイッターより、宮城県・伊具郡丸森町にてピザの炊き出しを行うと告知。「この度の台風19号で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます」「ピザーラのピザを無料で提供させて頂きます」と綴られたツイートには、炊き出しを実施する住所が記載されていた。

ツイートを受けて、ネット上には「本当に感謝しかありません」「応援の意味も込めて、今週はピザーラ注文します」と言った称賛の声が相次いでいる。

■援助の気持ちを惜しまない

ピザーラ』では過去にも様々な被災地ボランティアを行なっている。2016年に熊本地震が発生した際は、複数のエリアでキッチンカーを使用したピザ配達を実施。他にも多数の小学校や公共施設に、除菌用アルコール製剤を寄付している。

先の台風15号発生時も千葉県で炊き出しのボランティアを行なっており、同社のツイッターアカウントには「素晴らしい企業だ」といったコメントが多数寄せられていた。

■ピザーラの理念

しらべぇ編集部はボランティアの詳細を確認すべく、『ピザーラ』を経営する『フォーシーズ』広報担当者に直接話を聞いた。

広報担当:本日は500食のピザを提供させて頂きました。明日につきましては地域の方とご相談させて頂き、実施場所や時間など、ご迷惑がかからないように調整でき次第、活動をさせていただければと考えております。

無料でピザが食べられるのは魅力的だが、今回のボランティアはあくまで被災者を対象としたもの。本当に困っている人々に美味しいピザがいき渡るためにも、単なる「無料配布」といった認識は避けるべきだろう。

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(文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ

ピザーラ、台風被災地で無料炊き出し ボランティアの理念聞いた