栄養バランスの取れた食事は健康に欠かせないだけでなく、体型にもその影響が表れる。中国メディアの快資迅は13日、日本は世界的に見ても肥満率が低いと伝え、「日本人が食べる食事の内容を知れば、肥満が少ない理由が理解できる」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、「中国では古くからふくよかな体型が豊かな証とされてきたが、現代化が進み中国人の考え方も変化している」と指摘。また、肥満は健康面からしても好ましい事ではないとして、最近は特に栄養バランスの取れた食事習慣に関心を向ける中国人が増えてきていると主張し、世界的に見て肥満率が低い日本において「日本人が日常的に食べている食事から中国人が参考にできる点は多い」とした。

 続けて、日本料理中華料理と比べてカロリーが低く、薄味で油や塩分も少なく、野菜も多く含まれると紹介。たとえば、日本人の朝食で定番の「味噌汁や納豆、豆腐といった大豆製品や発酵食品は栄養価が高いだけでなく、胃腸の働きを促進する働きもあるらしい」と指摘。また、昼食や夕食には豚カツの様な揚げ物を食べることもあるが、「付け合わせとして沢山の野菜を一緒に食べること、またレモンを掛け消化を助ける食べ方をする」と説明した。

 中国料理には様々な調理法があるが、油を大量に使いつつ、ニンニク唐辛子を大量に使用するなどの炒め物や揚げ物料理が多い。また、「火鍋」と呼ばれる中国の鍋でも香辛料を大量に使った油が欠かせないが、日本の鍋には「水炊き」のように非常にあっさりとした薄味のものがあることに驚きを示し、「日本人に肥満が少ないのは、中国人のように普段から油を大量に摂らず、野菜を多く食べる食習慣があるためではないか」と考察している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

肥満の人が少ない日本、日本人の食事内容を見ればその理由がわかる=中国