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19日(土)にかけて前線を伴った低気圧の影響で、九州から関東、東北にかけて所々で非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨の恐れがあります。また、台風20号は22日(火)には温帯低気圧となって沖縄本島や大東島に接近するおそれがあります。

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被災地も大雨警戒

前線を伴った低気圧の影響で、18日(金)は九州や紀伊半島を中心に活発な雨雲がかかり、1時間に和歌山県潮岬では83.5ミリの猛烈な雨、宮崎県日南市油津では74.0ミリの非常に激しい雨が降りました。また、三重県尾鷲市では18日午後5時10分までの1時間に124ミリの猛烈な雨が降り、紀北町付近でも午後5時30分までの1時間に約120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
前線を伴った低気圧は発達しながら19日(土)にかけて本州付近を進むでしょう。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む見込みです。18日(金)夜は関東や東北でも広く雨が降るでしょう。19日(土)の夕方にかけて太平洋側沿岸部を中心に非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所もあるでしょう。19日(土)午後6時までの24時間雨量は多い所で、東海で150ミリ、関東甲信・伊豆諸島で120ミリ、東北太平洋側で100ミリ、北陸で60ミリの予想です。その後も東海や北陸を中心に、さらに雨量の増える所があるでしょう。
台風19号による記録的な大雨により、関東甲信、新潟県静岡県福島県宮城県岩手県では、多くの河川で氾濫や決壊が発生し、堤防が損傷を受けた地域や地盤が緩んでいる所があります。これらの地域では、普段は災害が起きないような雨でも洪水や土砂災害、低い土地の浸水の危険度が高まる恐れがあります。危険な川や斜面には近づかないようにして下さい。

台風20号は進路を北よりに

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18日午前3時に台風20号が発生しました。台風20号は、20日(日)にかけて北西にゆっくり進み、21日(月)以降は北東へ向きを変える予想です。今後もあまり発達せずに、22日(火)には温帯低気圧となりますが、沖縄本島や大東島に接近する恐れがあります。
すでに沖縄の沿岸の海域ではうねりを伴い、石垣島宮古島など先島諸島では波が高くなっています。しけや波の高い状態はしばらく続く見込みです。また、先島諸島では19日(土)から風も強まるでしょう。予報円がかなり大きく、進路や進む速度に幅があるような状況ですが、沖縄本島でも今後、風が強まる可能性があります。最新の台風情報に注意が必要です。

本州は非常に激しい雨の恐れ 台風20号は沖縄接近か