各地で盛り上がりを見せるBリーグ。今回、ウォーカープラスでは、Bリーグ大好きライターの初野正和(シックスマン)さんに、今週末に開催される第4節全カードの見どころ&勝敗予想を聞いてみた。

宇都宮ブレックス vs シーホース三河10月19日(土)15:05/20日(日)15:05@ブレックスアリーナ宇都宮

今節のビッグカードの一つ。第3節、宇都宮は竹内公輔とジェフ・ギブスという主力を欠くなか、強豪の千葉をアウェーで撃破。底力を見せつけた。対する三河は、能力の高い選手がそろっているので、かみ合えばリーグ屈指の得点力を誇る。キーマンの金丸晃輔は「オトゥーレ選手は相性がいい」と語り、攻撃面の連携も冴えて来た。スター選手が集結する注目のゲームは1勝1敗と予想。初めてBリーグを観戦する人も興奮の2試合となるはずだ。

アルバルク東京 vs 京都ハンナリーズ10月19日(土)15:05/20日(日)15:05@アリーナ立川立飛

馬場雄大が抜けた影響か、前節では秋田の厳しいディフェンスを前に、らしくない敗北を喫してしまったA東京。怪我人が多いのも気になるところ。京都は開幕から5連勝と絶好調。特にジュリアン・マブンガとデイヴィット・サイモンリーグ最強のコンビだろう。ただ、強力すぎるゆえ依存度が高くなりがちで、この2人がA東京のチームディフェンスで押さえ込まれたときどうなるか。地力はA東京が上と見るが、チームの調子を考慮して京都の2勝と予想。

横浜ビー・コルセアーズ vs 島根スサノオマジック10月19日(土)15:05/20日(日)14:05@横浜国際プール

前節、チームの要であり、リアリティ番組「テラスハウス」にも出演中の田渡凌が27得点7アシストと大爆発し、嬉しい今季初勝利を挙げた横浜。どうしても外国籍選手が得点源となっているBリーグ。そんななか、ポイントガードというポジションでこれほどの得点を記録するのは並大抵のことではない。田渡は、文句なしで第3節のMVPと讃えたい。対する島根は未だ未勝利と苦しい戦いが続く。ロースコアの展開に持ち込んで初勝利をつかめるか。予想は1勝1敗。

千葉ジェッツ vs 川崎ブレイブサンダース10月19日(土)16:05/20日(日)16:05@船橋アリーナ

今節のビッグカードの一つ。前節では両チーム共、主力を欠く相手にホームで悔しい敗戦を喫した。今節はどうしても勝利したいところ。千葉の強みは、富樫勇樹を中心とした速いバスケが展開できること。対する川崎は、ここまで5試合を戦って意外とスコアを伸ばせていないのが気がかり。地区の優勝候補同士の対戦はハイスコアゲームなら千葉、ロースコアゲームなら川崎が有利と見る。予想は難しいが、地の利を生かして千葉の2勝と予想。船橋アリーナはいつも熱狂の空間。まだ足を運んだことがない人はぜひとも一度体験してほしい。

新潟アルビレックスBB vs レバンガ北海道10月19日(土)18:05/20日(日)14:05@シティホールプラザ アオーレ長岡

昨季の中地区王者が苦戦している。新潟はここまで未勝利の5連敗。庄司ヘッドコーチも第3節終了後、「正直、予想していなかった」と悔しさを語った。ただ、新潟の魅力はチームの一体感。試合前のシュート練習では、ヘッドコーチ自らがリバウンドを拾うこともあり、選手とスタッフの距離が近く映る。見ていると自然と応援したくなるチームの一つだ。ここはホームで是非とも1勝を手にしてもらいたい。上々のスタートを切った北海道はこの調子を維持できるか。結果は1勝1敗と予想。

富山グラウジーズ vs 大阪エヴェッサ10月19日(土)18:05/20日(日)13:05@富山市総合体育館

両チーム共、前節では予想を裏切ってくれた。良い意味で裏切ったのは富山。大黒柱のジョシュア・スミスが負傷で長期離脱となったにも関わらず、アウェーで川崎を破るという大仕事をやってのけた。一方の大阪は、第2節で琉球に勝って波にのるかと思いきや、伊藤達哉を欠いた影響か、ホームで京都相手に31点差の大敗。もろさを露呈してしまった。予想が難しいこの2連戦。結果は1勝1敗か。

三遠ネオフェニックス vs サンロッカーズ渋谷10月19日(土)18:05/20日(日)14:05@浜松アリーナ

三遠がどうも元気がない。5戦を終えて未勝利で、しかも常にリードを許す力負けが続いている。対するSR渋谷はここまで3戦3勝と、もっとも好調のチームの一つ。SR渋谷の2連勝と予想したいが、今回は浜松アリーナでの開催となる。注目は「浜松アリーナの熱狂」。昨季は多い試合で4,000人以上が応援に訪れたアリーナで、大勢のファンの前で簡単に負けるわけにはいかない。三遠が意地を見せて1勝1敗と予想。

滋賀レイクスターズ vs 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ10月19日(土)18:05/20日(日)14:05@ウカルちゃんアリーナ

前節で滋賀は嬉しい今季初勝利。2桁得点を上げた選手が4人で、ベンチ入りしたメンバーが全員出場と、チームとしてのバランスの良さが光った。名古屋は大黒柱のジャスティン・バーレルが怪我で離脱と、早くも困難を迎えている。チームコンセプトのトランジションアタック(攻守の切り替えを速くすること)に磨きをかけて、走るバスケで対抗したい。予想は1勝1敗。

琉球ゴールデンキングス BB vs 秋田ノーザンハピネッツ10月19日(土)19:05/20日(日)14:05@沖縄市体育館

注目は「ディフェンス」。激しいディフェンスが武器の2チームがぶつかり合う、個人的に注目のカード。前節では共に接戦の末に勝利していて、調子の良さが伺える。守備が持ち味のチームなので、70点台前半の決着となりそう。琉球のホームの沖縄市体育館は、どれだけ負けていても最後まで大声援が途切れない、Bリーグでも特別熱いアリーナだ。ファンの諦めない気持ちが、数々の大逆転というドラマを生んで来た。ここは大声援を背にする琉球が2連勝と予想。

(東京ウォーカー(全国版)・初野正和)(東京ウォーカー(全国版)・初野正和)

第3節、出色の活躍を見せた横浜ビー・コルセアーズの田渡 凌(2019年3月撮影)