フランス代表MFヨアン・グルキュフ(33)がテニスプレーヤーへの転身を図ったようだ。フランス『Ouest-France』が伝えている。

今年1月にディジョンとの契約を双方合意の下で解消したグルキュフは、以降フリーの状況が続いている。ここまで正式に現役引退を発表していないが、キャリア続行の可能性は低くなっている。

その中で同選手は先日、フランス北西部のブルターニュにあるラルモール=プラージュのテニスチームに加入し、テニスプレーヤーへの転身を図ったという。

そして、『Ouest-France』が伝えるところによれば、グルキュフはその初陣で自身よりランキングの高い相手に勝利したという。

なお、グルキュフは10代で本格的にフットボーラーとしてのキャリアを歩む以前、プロテニスプレーヤーになることを夢に見ていたという。

サッカー選手でロリアンやスタッド・レンヌ、アルジェリア代表などを率い、現在はナントの監督を務めるクリスティアン・グルキュフ氏を父親に持つグルキュフは、2003-04シーズンにレンヌでプロデビューを飾る。

卓越したテクニック、戦術眼、ゴールセンスを武器にフランス国内で“プティジダン”の愛称を冠した神童は2006年に加入したミランでは、ケガや内向的な性格が災いし、思うような活躍を見せられず。それでも、2008年に加入したボルドーでは、圧巻のパフォーマンスを披露し10シーズンぶりのリーグ・アン制覇を含む国内2冠に貢献した。

しかし、2010年に加入したリヨンではこれまで以上にケガに悩まされると、思うような活躍を見せられず、2015年には古巣レンヌに復帰。その後、2018年夏にディジョンに加入したが、リーグ戦8試合の出場にとどまり、半年での退団となっていた。

フランスの世代別チームでの活躍を経て2008年にデビューを飾ったフランス代表では、ジネディーヌ・ジダンの後継者として大きな期待を集めたが、クラブ同様に一部選手たちとの確執なども伝えられた中、思うような活躍を見せられず、代表32試合4ゴールと平凡な成績に終っていた。

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