多くの企業が10月1日に行った内定式。学生からは様々な声が届いています。そもそも内定式とは企業にとって、どんなイベントなのでしょうか。

※画像はイメージです(以下同じ)
 通信系企業の人事部である多中宏美さん(仮名・37歳)は、入社してくれることの確認の意図が大きいと言います。

内定式とは?

10月1日に行うのは、経団連が定めた本来の採用内定日であるということに由来しています。内定通知書を受け取ってもらうことで、入社の意思を確認する、という感じです」

 内定式は、学生と企業がより親密になる「きっかけ」にも。

「来年の4月まで企業から何のアプローチもないとしたら、学生は不安ですよね。内定式をきっかけに月一程度でイベントを設け、会社の雰囲気や魅力を知ってもらうことを心がけています。

 より会社を好きになってもらうことで、この時期の『内定切り』を避けたいというのも本音です。また、会社の雰囲気や方針を早い段階で知ってもらえると、入社後の研修もスムーズに行えます」

 内定式後には、“親睦会”という名目で飲み会を行う企業も多いようです。同期や上司たちと親睦を深める目的ですが、中には企業とのズレを感じ、「新たな就職先を探すかどうか迷いが生じた」という学生も。

まさかの二次会の会場は…?



 不動産系のベンチャー企業から内定を得た内村壮太さん(仮名・22歳)は、親睦会で大きな違和感を覚えたようです。

「内定式を終え、そのあと社内で簡単な親睦会をしました。社長を含め全体的に若い会社でフレンドリーに接してくれたので、リラックスして楽しむことができました」

 内村さんは、社員に促されそのまま二次会へ。ついた会場は、クラブVIPルームでした。

「正直びっくりして言葉を失いました(笑)。イケてる感じの同期ははしゃいでいましたが、僕はとてもそんな気にはなれませんでしたね……正直、今後もこの会社のノリについていけるのか、不安でしょうがないです」

親睦会での「アウト」な人たち

 また、人材系企業から内定を得た大山紗季さん(仮名・21歳)は「内定式後の親睦会で、一人の女の子がおかしな行動に出たんです」と語ります。

「内定式は何事もなく終わり、同期とも仲を深めることができました。そのあとの親睦会には社長も出席していたので、皆飲み過ぎないように気をつけていました。でもその子だけ、すごいペースでお酒を頼んでいたんです。社員の方も少しびっくりしてました」

 事件が起きたのは、その後に内定者だけで行った二次会だったそう。

居酒屋に着くなり、すぐさま同期で一番のイケメンの横をキープガンガン日本酒を飲ませ出しました。結局、そのイケメンもベロベロになり、終電を逃してしまったみたいで。そのまま2人で消えて行きました……今後、何年も一緒に働くかもしれないのに、よくやるなあと(笑)

 本来は、企業と学生がお互いの意思を確認するための内定式。企業も学生も、お互いの意思を揺るがせてしまってはいけませんね。

<取材・文/ミノワリク>

【ミノワリク】

bizSPA!取材班の大学生見習いライター。主に最近の大学生事情や、就活など。