63歳の無名俳優・萩野谷幸三が本人役で主演を務め、俳優の山本耕史寺脇康文、女優の斉藤由貴、映画監督の大林宣彦、作家の荒俣宏、プロレスラー藤波辰爾ら、そうそうたる顔ぶれが脇を固める異色のモキュメンタリー(フェイクドキュメンタリー)映画『エキストロ』が、2020年3月13日より全国順次公開されることが決まった。

【写真】主人公は無名の63歳! 映画『エキストロ』場面写真

 本作は、茨城県つくばみらい市に実在する時代劇ロケ施設「ワープステーション江戸」を舞台に、フェイクドキュメンタリーのスタイルで、映画製作の夢と名もなき人生のいとおしさを描く。無名の63歳・萩野谷を主役に据える一方で、主役級俳優や映画監督らが脇を固めるほか、黒沢かずこ(森三中)、加藤諒、三秋里歩石井竜也も出演する。監督は、NHKで大河ドラマ『おんな城主直虎』やドラマ『透明なゆりかご』『嫌な女』などを演出した村橋直樹。脚本は、『パコと魔法の絵本』などの劇作家・後藤ひろひとが務める。

 主題歌は、トリプルファイヤー featuring 松崎しげるという異色のタッグが担当し、作品のキーポイントとなる“宇宙原始獣ガモゲドラ”のテーマを歌い上げる。

 萩野谷幸三、63歳。普段は歯科技工士として黙々と働きながら男手一人で息子を育てる実直な男だが、実は息子も認めるひそやかな情熱がある。それは、テレビや映画にエキストラとして出演すること。ある時は時代劇の町民、ある時は貧しい農村民。華やかなスターたちの陰で、彼らのような“エキストラ”は、ただ一瞬でも自分の姿がスクリーンに映ることだけを夢見て、演じ続ける。スターが事件を起こして、その作品がお蔵入りになったとしても…。

 そんな中、萩野谷が所属するエキストラ派遣団体にいる1人のエキストラが、刑事事件の容疑者ではないかとの疑惑が浮上。そこでおとり捜査として、自らもエキストラとしてさまざまな撮影現場に派遣された警官たちとその男の攻防が繰り広げられる。

 11月2日の東京国際映画祭内で企画されている<シン・ファンタ>にて、本作の予告編を解禁、キービジュアルの一般投票も行う。

 映画『エキストロ』は2020年3月13日より全国順次公開。

映画『エキストロ』キャスト写真 (C) 2019 吉本興業株式会社