娘が徐々に保育園生活に慣れていく様子を描いた漫画がSNS上で話題となっています。慣らし保育の3日目、「お母さんと一緒に給食が食べたい」と言い出した2歳の娘。そこで、母は「お母さんは30代だから保育園には行けない」と諭すと…という内容で「かわいすぎる」「純粋」「泣けてくる」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

「30代」をどう認識している?

 この漫画を描いたのは、会社員のきたあかりペンネーム)さんです。インスタグラムの他、「ウーマンエキサイト」「レタスクラブニュース」などでコミックエッセーを連載した実績もあります。

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

きたあかりさん「当時は、登園がいつも涙のお別れだったので、それを乗り越えてくれたときの出来事として覚えておきたいなと思って描きました」

Q.娘さんは「30代」をどのように認識しているのでしょうか。

きたあかりさん「一応は年齢だと認識しているようです。ただ、ムスメのライフプランでは、4歳で1人暮らしを始めるらしいので、30代がどんなお年頃だと思っているのかは不明ですが…」

Q.その後、大人の年齢が気になるようになった、などの変化はありましたか。

きたあかりさん「年齢ではないのですが、大人なのかそうでないのかをよく言うようになりました。滑り台の上で遊んでいるとき、『お母さんも行ってもいいですか?』と聞くと、『あなた、大人でしょ!』と断られたり。先日は自転車に乗っているとき、『自転車の保育園が森にあるんだけど、お母さんは30代で大人だし自転車じゃないから入れない』と言われてしまいました」

Q.“年齢の公開”はどれくらい続いたのですか。

きたあかりさん「1カ月ほど…(笑)今は『大人だからダメ』ブームがほそぼそと続いています」

Q.「お母さんだって保育園に行きたい!」と思うことはありますか。

きたあかりさん「あります。給食の見本を見たときや眠たいとき、子どもと遊べていない日が続いたときは、本気で3歳児になって子どもと一緒に保育園へ行きたくなります」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

きたあかりさん「思いがけなくいろいろな媒体で取り上げていただき、うれしいなと感じています。最初は『残しておきたい出来事帳』のつもりで始めたインスタでしたが、遠くの誰かが笑ったり、ほっこりしたりしてくれていると思うと、励みになります」

オトナンサー編集部

娘が徐々に保育園生活に慣れていく様子を描いた漫画のカット=きたあかり(kita.acari)さん提供