独特の幻想的な映像表現で名を馳せる、映画『ネオン・デーモン』や『ドライヴ』などの監督、ニコラス・ウィンディング・レフンが、カルト的人気のB級ホラー『マニアック・コップ』をドラマ化するという。

【写真】映画版『マニアック・コップ』シリーズ場面写真

 ウィリアム・ラスティグ監督の1988年作『マニアック・コップ』は、ニューヨークが舞台。警官らしき男による連続殺人事件が起き、容疑者にされた警官ジャックが無実を証明するために逃走。真相に迫り、刑務所で殺害された一人の警官に行き着くが…というストーリーだ。日本では劇場未公開だったが、本国アメリカではヒットし、3作目の『マニアックコップ3/復讐の炎』まで続いた。

 Deadlineによると、米HBO局でミニシリーズ化されるという。物語の舞台はロサンゼルスに移り、警官から常習犯罪者まで、多種多様なキャラクターたちを通じて、警官の制服を着た殺人鬼の恐怖と謎を描くという。

 レフン監督は当初、『マニアック・コップ』のリブートを考えており、2016年のカンヌ国際映画祭で長編映画の予定があることを発表していた。今回、ミニシリーズとなったが、思い入れの強さは変わっていないようだ。自身のインスタグラムに、ドラマ版の世界観を“コカイン”“ネオン”“暴力”といった言葉で表現。「善を取るか、悪を取るかの普遍的なの苦しみに身を焦がし、スリルを求める者たちの世界」としつつ、そこでは「悪が勝利しつつある」と説明している。

 『マニアック・コップ』ミニシリーズの話数や撮影時期などは不明。レフン監督が手がけるということで、豪華キャスト陣を期待できそうだ。

『マニアック・コップ』のミニシリーズを手がけるニコラス・ウィンディング・レフン (C)AFLO