10月20日(日)放送の「ザ・ノンフィクション」(毎週日曜昼2:00-2:55、フジテレビ)で中山美穂がナレーションを担当する。中山がドキュメンタリー番組のナレーションを務めるのは初めての挑戦となる。

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中山がナレーションするのは日中共同制作第8弾「ここがわたしの居場所 ~海を渡った熱血教師と教え子の涙~」。中国でインターネットを使って日本語講座を運営する49歳の日本人女性教師と、その教え子の中国人たちの物語だ。中山は今後の日中共同制作シリーズのナレーションをすべて担当する。

先日、都内で収録に臨んだ中山は「よろしくお願いします!」と笑顔の中に少し緊張を漂わせながらスタジオ入り。プロデューサーと担当ディレクターとともに真剣なまなざしでナレーション原稿の最終チェックを行った。

中山は「このイントネーションが分からない」と単語のイントネーションも細かく確認。そしてナレーションブースへ入った中山が発した柔らかな第一声に、プロデューサーからは思わず「中山美穂だ!」との声もあがった。

■ 「気をつけて読まなければと思いました」

およそ2時間のナレーション収録を終えた中山は、初めてのドキュメンタリーのナレーションということで、「めちゃくちゃ緊張しました!震えていました」と明かした。

「ナレーションなので、感情をどこまでのせたらいいのか。淡々と読まなければならないのかな」と悩んだというが、原稿を読んでいくうちにどんどん調子が出てきたといい、「歌のレコーディングと近いような。徐々に乗ってきちゃう(笑)」「楽しかったです!」と笑顔で感想を語った。

一方で、「普段から“出身はどこ?”って聞かれちゃうんです。なんか時々なまるらしいんですよ(笑)。自覚はないんですけど、気をつけて読まなければと思いました」とイントネーションには気をつけたという。

さらに「“さしすせそ”が苦手なんですよ、私(笑)。だから“さ行”が続くと“ああ、きた…”と思ってしまいました」とも語ったが、それらを全く感じさせないほど順調な収録だった。

■ 「ここがわたしの居場所~海を渡った熱血教師と教え子の涙~」あらすじ

中国・長沙に、いま中国で一番人気のある日本語教師がいる。中村紀子先生・49歳。これまでの教え子は約22万人。中村先生の人気の秘訣は、インターネットを使ったライブ授業。パソコンの向こう側には約5千人の生徒がいる。

中村先生の授業は“生きた日本語”を学ぶことができる」「人生が変わった…」と、語学学習にとどまらない魅力的な語りが、生徒たちの心を掴んでいる。

中村さんの幼い頃からの夢は「教師」になること。しかし、大学時代に挑んだ教員試験に不合格、大きな挫折を味わった彼女が選んだのは塾講師の道。だが、そこで人生を揺るがす“事件”が起きる。共に、人生の悩みを抱えていた同僚講師が自ら命を絶ったのだ。もしかしたら自分も同じ選択をしていたかも知れない…。

混乱する中村さんの目を覚ましたのは、同僚の死を悲しむ生徒たちの姿。「教え子を導くべき者が、教え子を悲しませてはいけない」。改めて教師の道を志すことを決めた中村さんは、16年前、日本語教師として、一人で海を渡った。

中国で大人気の中村先生の授業を支えるのは、中国人スタッフたち。その中の一人が、今年3月に入社した新入社員の周さん・24歳。愛称はルンルンだ。日本のアニメが大好きだった彼女は、独学で日本語を学び、中村先生との出会いをきっかけに、日本語を使った仕事に就くことを決めた。

しかし、ルンルンは大きな悩みを抱えていた。流暢(ちょう)な日本語を話すスタッフはみんな、大学の日本語学科卒。独学で学んだのは彼女だけで、日本語能力が圧倒的に低い。さらに両親は、娘が日本語を使った仕事をすることに反対しており、ルンルンは、家族に内緒で、逃げるように中村先生のところにやって来たのだ。そんなある日、ルンルンの元に届いた「祖母が危篤」という知らせ。彼女は、全てを打ち明けに故郷へと戻る。(ザテレビジョン

中山美穂が「ザ・ノンフィクション」日中共同制作シリーズのナレーションを担当