中国には自ら誇りにしている「新4大発明」というものがある。高速鉄道、モバイル決済、ネット通販、シェア自転車がそれに当たり、いずれも中国が発明したものではないが、「新4大発明」という言葉には中国で大きな発展を遂げた存在という意味が含まれているのだろう。

 一方、日本にも数多くの「発明品」があり、目立たないものの中国人の生活になくてはならないものになっているものが少なくないという。中国メディアの今日頭条は17日、「中国人も恩恵にあずかっている日本人の10の発明」を紹介する記事を掲載した。

 1つ目は、「胃カメラ」。東京大学附属病院の外科医が、胃の中に直接カメラを挿入して撮影するという画期的な構想で、1950年に世界で初めて成功している。2つ目は、「乾電池」。それまでの液体の電池に代わり屋井先蔵(やいさきぞう)氏が乾いた電池を発明したと紹介。ただ、残念ながら特許の申請ができなかったために、正式には同時期に発明したドイツのガスナーが発明者となっている。3つ目は、中国人も大好きな「インスタントラーメン」。毎日食べると飽きるものの、10日食べていないと食べたくなる、といかに中国人にとってなくてはならないものになっているかを伝えた。

 4つ目以降は、1957年に江崎玲於奈氏が発明した「トンネルダイオード」、そして、日本が世界に先駆けて開業した高速鉄道である「新幹線」のほか、「青色発光ダイオード」、「自動改札機」、「カラオケ」、「DVD」、「炊電気飯器」が中国ばかりか、世界に広がり人々の生活を支えている日本の発明品だとした。

 記事に対しては中国人ネットユーザーから多くのコメントが寄せられ、「発明者」に関する話題は多くの中国人の興味を引いていることが分かる。あるネットユーザーは、「ほかにもQRコードや絵文字味の素、現代中国語、バーチャルシンガーデジタルカメラ、三ツ口コンセント、全自動麻雀卓などたくさんあるはずだ」と指摘している。全自動麻雀卓の第1号は、ミシン部品メーカーの東和製作所(現在のTOWA JAPAN)が1976年に開発した「パイセッター」だそうだ。麻雀の大好きな中国では、個人の家に麻雀卓があることも珍しくない。中国人は、知らず知らずのうちに日本人の発明品の「恩恵にあずかっていた」ようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

あれもこれも日本の発明? 知らず知らずのうちに日本人の「恩恵に」=中国メディア