19日にニッパツ三ツ沢球技場で明治安田生命J1リーグ第29節、横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレ神奈川ダービーが行われ、3-1で横浜FMが勝利した。

前節のジュビロ磐田戦を2-0で勝利し、直近5試合で4勝1分けと絶好調の3位・横浜FM(勝ち点52)。勝ち点「4」差で首位・鹿島アントラーズを追っており、一戦必勝の戦いが続く。そんな中で迎える湘南戦では、前節と同様の先発メンバーをピッチに送り出した。

対する湘南ベルマーレは今月4日、8月から続いた曺貴裁前監督のパワーハラスメント問題が決着を迎えた。8日に同監督の辞任が発表され、湘南U-18の監督とベルマーレフットボールアカデミーダイレクターを務めていた浮嶋敏監督のもと再出発を図ることとなった。とにかく今節は新体制初勝利を飾り、チームにとって7試合ぶりの勝利を飾りたいところだ。横浜FM戦に向けては、前節から山根と金子、杉岡に代えて、古林と山田、山口を起用した。

試合はホームの横浜FMがいきなりチャンスを迎える。2分、左サイドからのマテウスのクロスをファーサイドで仲川が収め左足で丁寧にゴール左を狙う。GK秋元の手をかわすも、ゴールカバーに入っていた鈴木に頭でクリアされてしまい、先制点とはならない。

対する湘南も19分、松田からの左CKのクリアボールに反応した山口がボックス右からボレーシュート。これが枠を捉えるもGK朴に左手一本で阻まれた。

その後、横浜FMの攻撃をギリギリのところで凌ぎながら攻勢を続ける湘南。30分、敵陣中央左からキッカーの松田がファーサイドに放り込む。これを坂が頭で折り返し、最後は大野。しかし、振り抜いた右足はミートしきれず、ボールはクロスバーに当たって外れた。

少々、嫌な時間が続いた横浜FM。それでも39分、今シーズン、横浜FMの好調を支えている一人とも言える仲川がボックス右で喜田からパスを受けると、左足でコントロールシュート。インサイドカーブがかかったボールはGK秋元の伸ばした手をすり抜けて、ゴールネットに吸い込まれた。

先制点を奪った横浜FMは、前半終了間際にも喜田が左ポスト直撃のシュートを放つなど、流れを一気に引き寄せる。そして52分、ボックス手前でFKを獲得すると、キッカーのマテウスが左足で直接狙う。縦回転がかかったシュートにGK秋元は反応できず、ボールはクロスバーを叩いてゴールネットに突き刺さった。

リードを広げた横浜FMは60分、マテウスを下げて遠藤を投入。するとその8分後、ボックス左から仕掛けた遠藤が岡本に倒されてPKを獲得する。これをキッカーのマルコス・ジュニオールが左隅に突き刺し、3-0とする。

勝利を大きく手繰り寄せた横浜だが、77分にアクシデント。ドリブルの際に足を痛めてしまい、中断してその場に座り込んでしまう。そのまま担架で運ばれて、大津と交代した。

その後、横浜FMは山崎のゴールで湘南に一矢報いられるも、3-1で勝利。6試合無敗をキープするも、仲川の負傷により、今後の優勝争いに不安を残した。対する湘南は新体制初陣を白星で飾ることはできず

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