シリーズ第3弾となる「~崩壊シリーズ~『派』」が、10月18日(金)に東京・俳優座劇場で開幕。昼には公開ゲネプロが行われ、山崎樹範、松島庄汰、安西慎太郎前島亜美、伊藤裕一、上地春奈、大水洋介(ラバーガール)、梶原善、作・演出のオークラが記者会見に登壇した。

【写真を見る】梶原善は「コメディーというのは、お客さまが笑ってくれて初めて完成するものなんですね」とボケのつもりであいさつするも、誰もリアクションせず…

梶原は「1カ月前、いつものように赤坂の稽古場で稽古が始まりまして、今回新規メンバー(松島、安西、前島)が加わって、うまく稽古ができる日、できない日があったり、飲みに行ったり、頑張った1カ月だったんですが、昨日小屋入りして、朝からバタバタやって、今日皆さんにお話することになって、やっと本番」と感慨深くあいさつした。

続けて「コメディーというのは、お客さまが笑ってくれて初めて完成するものなんですね。なので、今日やっとその苦労が実るということで、なにとぞよろしくお願いいたします…っていうボケを言おうと思ったんですけど、誰にもツッコんでもらえない」と無反応のメンバーたちを見て口調が一変。

「改めて言いますけど、とある映画で中井貴一さんが『コメディーというのはお客さまに笑っていただいて初めて完成する』と記者会見で話している場面がCMでずっと流れていたので、それをここでやったら山崎あたりがツッコんでくれると思ったら、全然ツッコんでくれなくて」と苦笑い。

山崎から「中井貴一感がすごかったんですね」とフォローされると「完成度が高すぎたのか。大失敗しちゃった(笑)。そっちの映画の方でも僕、若干すごい大活躍しているんでよかったら見てほしいと思います」と、自身も出演する映画「記憶にございません!」をちゃっかりPR。

「まあ、今はこっちの方で頑張って、付け焼き刃みたいな芝居をやるので、よろしくお願いします」と本作の話に戻ったと思いきや、「本当に最高のメンバーで、三谷さん…あ、三谷(幸喜)さんじゃないや、オークラくんも今までの中で一番力強い、コメディー感の強い作品なので、ご期待くださいませ」と、笑いを誘いながらあいさつを続けた。

また、本作の見どころについて山崎から「善さんの三谷イズムが…」と話を振られると、梶原は「全然出てないです。そっちの技は使ってないので」とそっけなく返答。

オークラは「大学時代に三谷さんの作品を見て、演劇とか見たことがないのに見て感動した」と若いころの自身のエピソードで三谷幸喜を交え、「演劇を見たことがない人でも楽しめるし、演劇が好きな人も見方を変えてもらえれば楽しめると思います」と、シリーズ3作目となる本作が初めての人でも楽しめるということをアピールしていた。(ザテレビジョン

山崎樹範、梶原善ら出演者たちは、会見でチームワークの良さを感じさせるやり取りを見せた