がんを患っている妻に寄り添っていたはずの男が、脳が飛び散るまで妻の頭を殴りつけ惨殺した。その後に通報した男は「心肺蘇生も試みたのに…」と嘆いてみせたが、実は深い事情があったと主張している。
■惨殺された女性
昨年11月のこと、英国チェシャーで暮らしていたある女性(49)が頭部を30回以上も殴りつけられ死亡した。
その後に通報したのは「がん闘病中でもあった妻に寄り添っていた」という物静かな男(51)で、警察に対してはひどく動揺した様子で「妻が血まみれで死んでいます」「脳みそや血があちこちに飛び散っています」と説明。
慌てた警官隊がただちに現場にかけつけ、救急車もほどなくして事件現場に到着した。
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■男がついた嘘
しかし実際に女性を殺害した犯人は、この男。馬小屋に妻を誘いだし襲いかかり、バールで30発以上も頭を殴りつけ殺したにも関わらず「悲しみに暮れる夫」を演じたのだ。
その後に変わり果てた姿の妻を乗せた救急車に乗り込んだ男は、頭を抱え演技を続行。「人工呼吸をして蘇生を試みたのに…」などと述べて同情を買った。
■命乞いした女性
その後に男の様子を確認した当局は、男の靴下に血がついていることに気付き調査を開始。血の状態などから犯行現場に男がいたことは間違いないと断定し逮捕に至り、男もついに「我を失い殺してしまった」と認めるに至った。
嘘をつきまくった男に対し、裁判官は「ものすごい嘘つきだ」と痛烈に批判。「奥さんの両手に防御創ができていた」「命乞いしたはずだ」とも責め、「妻に嫌気がさして殺害したのだろう」とも話している。
■犯行動機
この殺人で男には終身刑が言い渡され、20年は仮釈放も認めないとの判決が下された。ちなみに女性は感情の浮き沈みが激しく自閉症スペクトラム障害と診断されていたほか、重病を患い精神状態も良くなかったという。
また男は勃起不全ゆえに「役立たず!」などと見下されていたほか、殺害直前には女性との間にもうけ大事に育てた娘(18)を「豚」と罵られ激昂してしまったと主張していた。
それでも血まみれの服を燃やし犯行に用いたバールを入念に洗ってあった男に対し、裁判官は「靴下だけは替えるのを忘れたね」と冷ややかだったとのこと。
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