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2歳の時に目に異常が現れ、両目の摘出をせざるを得なかったゴールデン・レトリバー(5歳)が、1歳下の妹犬に助けられながら第2の人生を歩みだした。飼い主の女性によると、2頭の関係は決して一方通行ではなく、お互いを必要とする‟かけがえのない友達”なのだという。

アイオワ州に住むキム・アトキンソンさんが飼っているオスのゴールデン・レトリバージェイク(Jake、5歳)は約3年前、一緒に暮らしていた同じくゴールデン・レトリバーリグレー(Wrigley)”を亡くした。「今まで飼った犬の中で最も活発だった」というほどハッピーな犬だったジェイクが“相棒”をなくして意気消沈しているのを見たキムさんは、ジェイクを元気づけようとまだ仔犬だった妹犬のアディ(Addie、4歳)を自宅に迎えた。

さくやんちゃなアディがやってきてからのジェイはみるみる元気を取り戻し、2頭はお互いにかけがえのない存在になっていった。しかしまもなくして、キムさんはジェイクの目の異常に気がついた。

ジェイクはまだ2歳でしたが、自己免疫疾患により目に異常が現れ、そのうち涙を分泌することができなくなってしまったのです。獣医からはこれ以上の治療は無理だと言われ、両目の眼球を摘出するか、安楽死させるかという選択を迫られました。」

「初めは眼球を摘出するなんて、そんな酷いことはできないと思いましたが、全盲になった犬の飼い主から『手術を受けるべき』とたくさんの励ましのメールをもらいました。そして獣医からも犬にとって一番大切なのは嗅覚と聴覚で、視覚は3番目だと説得され、手術に踏み切りました。」

「手術後のジェイクは生まれ変わったようでした。ジェイクは数か月間、ずっと痛みに耐え辛い思いをしていたのでしょう。獣医から『麻酔から覚めたジェイクは尻尾を振っていましたよ』と言われ、ハッとしました。目を失っても、ジェイクは痛みから解放された喜びに満ちていたのでしょうね。」

ジェイクが帰宅してからのアディは、それは嬉しそうでジェイクの手術痕を舐めてあげていました。アディはジェイクに助けが必要なことをきっとわかっていたのだと思います。それにアディは甘えん坊なので、きっと寂しかったのでしょうね。」

「手術後しばらくはアディに鈴をつけました。アディは階段の昇り降りを助けるなど、ジェイクの目となっていつもそばに寄り添いました。ジェイクはどこに何があるのかを体で覚えなくてはいけないわけで、最初はどうなることかと心配していましたが、アディのおかげで少しずつハッピーでやんちゃなジェイクが戻ってきました。」

そう語るキムさんは、2頭がドレスアップした姿をInstagramに投稿し随時更新している。キムさんによると、ジェイクとアディはトリーツ(おやつ)がもらえることがわかっているので写真撮影が大好きなんだそう。そんな仲良し兄妹の2頭のことを、キムさんは最後にこう明かした。

「ペットが障がいを持っていても、飼い主には決してあきらめないでほしいと思います。ジェイクのように両目を失ってしまっても、やり直すことは可能なのです。アディはジェイクの目となり、ガイドとなっています。でもそれ以上に、2頭はかけがえのない友達であるのです。」

画像は『Jake & Addie 2019年9月6日付Instagram「We got that Friday feelin’! 」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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