独特な表現でクリスマス時期の試合間隔に不満露わ 「選手を冷蔵庫の中に…」

 プレミアリーグ特有の超ハードスケジュールが、マンチェスター・シティジョゼップ・グアルディオラ監督の頭を悩ませている。わずか3日間のうちに2試合をこなす日程で、指揮官で選手たちを“冷蔵庫”の中に閉じ込めて置かなければならないようだ。英公共放送BBC」が報じている。

 プレミアリーグは例年クリスマスの時期も試合が行われ、この期間には普段よりも試合間隔が短い過密日程での連戦は免れない。シティは現地時間12月27日(19時45分キックオフ)にウォルバーハンプトンとアウェーで対戦した後、中1日の同29日(18時キックオフ)にホームでシェフィールド・ユナイテッド戦を控えている。

 この状況について、記者会見の場でグアルディオラ監督は独特の比喩を交えてコメントした。

「(選手たちは)家に帰り、冷蔵庫を開けて、48時間その中だ。そして2日後にエティハド・スタジアムでまた会おう。私はジョークを言っているわけではないよ」

 選手たちに息つく暇もない過酷な状況について、グアルディオラ監督はこのように表現している。指揮官はこのクリスマスシーズンには選手たちに“夜間外出禁止令”を出すとも言われており、プレミア特有のハードスケジュールへの対応に動いている。

 また、グアルディオラ監督はこうした過密日程はテレビ放映など商業的な側面が前面に出たものだとも語っている。

ビジネス優先に苦言 「もし問題に対処できなければ…」

「これはビジネスだ。選手たちのことなど気にしていない人がいる。誰かが怪我をした? OK、なら別の選手だ、というふうにね。我々はこれまでもこの問題に対処してきたし、これからも対処していくことになるだろう。そうすることしかできない。不満を言うことも、会長に電話をすることも、ビッグボスの元に行くこともない。もし問題に対処できなければ、我々はシーズン4つのタイトルを取ることはできなかっただろう」

 明らかに不満を抱えている様子のグアルディオラ監督だが、そうした不満を直接的にぶつけることはできないという。プレミアリーグ2連覇中で、昨季は国内4冠(プレミアリーグ、FAカップ、リーグカップ、コミュニティーシールド)を達成。そうした偉業も、抗いようのない問題を乗り越えてつかんだタイトルだったようだ。(Football ZONE web編集部)

プレミアの過密日程に苦言を呈したグアルディオラ監督【写真:Getty Images】