―[ド底辺キャバ嬢が行ってみた]―


 いよいよ決勝トーナメントが始まったラグビーW杯。史上初の快挙を見せる日本代表に、これまでラグビーに興味のなかった人もアツくなっているのではないだろうか。しかし、この盛り上がりに乗り遅れた女が1人……。日本代表が世界2位のアイルランドに勝利した夜、大阪で飲んだくれていた私こと元底辺キャバ嬢のカワノアユミである。

 飲みの席に参加すればまわりはラグビーの話で盛り上がり、しまいにはスマホリアルタイムで試合を見る始末。試しにカワノも見てみたものの……ハッキリ言って全然分からない! 「このままじゃ乗り遅れちゃうよ……」そんな世間から置いてけぼりをくらったカワノの元に、ある奇跡が起きたのです。

ラグビーW杯のチケットが手に入った!

ラグビーW杯のチケットあるんだけど行く?

 なんと、知り合いが突然チケットを譲ってくれると言ったのである。行く、すぐ行く~!! というわけで、ラグビールールもまったく分からないカワノがラグビーW杯予選を見に行ってきました!

 今回、見ることになったのは予選プールB「南アフリカカナダ」。神戸の御崎公園球技場に到着するとさっそく、フードのキッチンカーがお出迎え。テンション上がる~!

 ローストビーフレモンサワーをゲットして試合開始5分前にギリギリ席へ。選手が続々と入場していくのですが、やっぱり生で見ると迫力がスゴイ。そしてイケメン多い! ルールは全然分からないけれど、それだけは分かる!

 テンションが上がってきた19時15分、ついに「南アフリカカナダキックオフです!

ルールが分からねぇ…

 ちなみにこの試合のためにラグビールールを少しだけ覚えてきたつもりの私。えっと、ボールを前に投げちゃいけないんだっけ? すみません……だって、ルールをいくらネットで調べても全然分からないんだもの! しかも毎年ルールが変わるとも聞くし、頭いい人じゃないとできないスポーツなのでは……。まぁ、見ているうちに分かるでしょ……と安定の下調べゼロで来たわけですが、ハッキリいって見ても全然分からねぇ……。

 あのね、席はすごく良いんですよ。私なんかが座るのがもったいないくらい。でもね、選手がぶつかり合ったりしているときに、どこにボールがあるのか全然分からなくない? 「あそこボールがあるのかな?」と見ていても気づいたら全然違うところに飛んでいってるし。もはや動体視力の問題? でも、ボールを持ってクロスバーに選手が走っていくときに、観客の怒号が半端ないことだけは分かった。そこだけは住之江(ボートレース)並み。

 あと、点が入ったとき(トライというらしい)にクラブバースデーにDJが流すような音楽が流れることも分かりました! なんて、のんびりしている間にもバンバン点を入れていく南アフリカ。ちょっと強すぎじゃない? カナダ、もう少し頑張ろうよ~!

 そして試合はハーフタイムへ。この時点で47-0と南アフリカの圧勝。今のうちに酒買ってこよう……と外に出るとなんと長蛇の列! やっと買って戻ってきたらいつの間にか後半が始まっており、さらにカナダが5点入れたそうで観客は大盛りあがり! クソ、見逃した~! 自分の運のなさに落ち込みながらも再び試合を見ていると、ふいに観客達が立ち上がってカメラを向けだした。なんだろう? と私もカメラを向けてみると……これは……!?

 出た! よく見るスローインからの組体操みたいなやつ!(ラインアウトというらしい)これは絶対に撮りたい! スマホで連写しまくって、どうにか撮影に成功しました!

 後半もトライをしまくって次々と点差を付けていく南アフリカ。正直、これが住之江だったらレースを最後まで見ないで帰っていく客もいるだろうよ……。しかしスポーツマンは諦めなかった。後半14分、ついにカナダが2点を返したのだ! 会場は大盛り上がり&拍手喝采! 国境を越えての応援って……なんか良いですね。

◆カワノ、初スクラムに興奮

 そして試合は残り数分、最後のスクラムでは「ネバーギブアップ!」と叫ぶ観客も。リアルで言っている人初めて見たわよ! なんてことを考えているうちに試合はノーサイドになり、66-7と南アフリカの圧勝という結果に終わったのでありました。

 こうして初・ラグビーW杯を見に行ったわけですが……う~ん、最後までよく分からなかった。でも、帰りの神戸駅南アフリカカナダユニフォームを来たサポーター達が酒を飲んでいるのを見たときはホッコリした気分になりました!

 余談ですが、家で日本対スコットランド戦を見たときはめちゃくちゃ見やすくてついアツくなってしまったんですよね。結果……スポーツテレビで見たほうが面白い……個人的には(笑)<取材・文・写真/カワノアユミ>

【カワノアユミ】
東京都出身。20代歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジア日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。ツイッターアカウント@ayumikawano

―[ド底辺キャバ嬢が行ってみた]―


ド底辺キャバ嬢・カワノアユミに起きた奇跡とは