街を歩いているとどこでも、ダダをこねる子どもの姿を見かけるものだが、日本ではそんな子どもへの対処方法が「すごすぎる」と中国メディア捜狐が取り上げている。

 捜狐はまず、記者が実際に街で見かけた光景を紹介している。母親に手を引かれた子どもが歩いているが、疲れてきたのか次第にダダをこねはじめ「だっこ!」とねだり始める。しかし母親は聞く耳を持たず、自分で歩くように促す。子どもはダダをこね続ける。ここで、ママ友が登場する。二人は左右で子どもの手を引いて足をずるずると引きずりそれでも歩かせようとする。数秒は子どもも足を引きずられたままにしていたが、やがて根負けして自分で歩き始める。この光景を見た記者は感嘆し、「こうした子育ての方法から学ぶ点が4つある」と述べて、日本人の子育てを紹介している。

1、 自分のことは自分で

 日本人は子どもになるべく自分のことは自分でさせる。たとえば、自分で出したおもちゃは自分で片づける、ゴミも自分で片づけさせる、といった具合だ。こうすることで、幼いころから「自立心」を学ばせることができる。

2、 「3+2」の法則

 子どもをほめるのは大切だが、どうほめるかも大切だ。日本人は、ただただほめそやしたりはしない。子どもをほめるのは3つまで、他に2つの改善ポイントを伝えることも忘れない、というのだ。こどもを甘やかなさないことで、向上心を育てることができる。

3、1歳の原則

 子どもが1歳になれば、なるべく自分のことは自分でさせるようにする。例えば、ご飯を一人で食べさせるなど、年齢に応じて自分でさせることが大切。

4、 ガマンを学ばせる

 何か欲しいものがあっても、まずはガマンさせることを教える。「ほしいものとは努力をして得るもの」ということを家庭内で教えることで、子どもはガマンを学んでいく。中国メディアは「日本のスーパーのおもちゃ売り場では、ダダをこねる子どもが少ないのはこのため」と論じている。

 こうした4つのポイントはどれも、日本の家庭では特別珍しいことではないが、中国人にとっては「学ぶ点が多い」と論じている。多くの家庭では、子育てを祖父母に任せていたり、共働き家庭も多いため子どもしつけもままならない場合も多い。現在中国では成績偏重の「応試教育」から、子どもの自立心や生活力を鍛える「素質教育」に転換しようとしている。そうした努力も、ただ教育制度を変え、教師任せにするだけでは限界がある。「教育は家庭から」という言葉の重要性を、改めて実感させられる。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)

「歩きたくない!」ダダをこねる子どもを教える日本の母親の方法がすごい!=中国メディア