長編アニメ映画心が叫びたがってるんだ。』(15)の長井龍雪監督作『空の青さを知る人よ』(公開中)の公開記念舞台挨拶が、10月20日TOHOシネマズ日比谷で開催され、声優を務めた吉沢亮吉岡里帆若山詩音長井龍雪監督が登壇した。吉沢が、劇中で登場する秩父ミューズパークは、彼が演じた仮面ライダーメテオが初めて変身した場所だったことに触れ「めちゃめちゃ運命を感じました」と興奮しながら語ると、会場からどよめきが上がった。

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本作で吉沢は、高校卒業後ミュージシャンとしての成功を夢見るも、いまだ売れないギタリストである金室慎之介役と、13年前からやって来た18歳の慎之介“しんの”役の2役に挑戦。慎之介のかつての恋人、相生あかね役を吉岡里帆が、あかねの妹、相生あおい役に若山詩音が演じた。

空の青さを知る人よ』は10月11日より公開され、ぴあの満足度調査での満足度が92%で堂々1位をマーク。吉沢は「すばらしいですね。公開時期からドキドキしてて。皆さんがどんな反応をするのかと不安がありつつ、試写の評価も高くて、たくさんの方に喜んでいただけるのではないかという自信もあったので、そういう形に出てうれしいです」と笑顔を見せた。

SNSでも「大人にも刺さるエモい映画」ということで、クチコミでも広がりを見せている本作。「エモい」と感じたシーンについて尋ねられた吉岡は「でこぴんのシーンがすごい好きです」とコメント。「1人の観客として初めて試写で観た時、いまの高校生はこんなにエモいことをしているのかなと衝撃を受けました」と頬を紅潮させながら話す。

若山は「しんのと慎之介が対面して話すシーン」をピックアップ。「慎之介がじわじわ感じるところがエモいですし、その近くにあおいちゃんがいるのもエモくて」と言うと、吉岡も「エモい!」と共感する。

吉沢は、「あおいペンダントを見つけて『お騒がせさんですね』と言うシーン、めっちゃエモいなと。言われてえ!みたいな(笑)」と言ったあとで「僕はあんまり“エモい”の使い方がよくわかってないんですが、あおいちゃんの『泣いてないし』がヤバい」と、ネタバレすれすれのシーンについて触れると、吉岡は「それ、言っちゃいます?」とツッコまれ、会場から笑いが起こった。

本作は、第52回シッチェス・カタロニア国際映画祭では、アニマット部門(アニメーション部門)とオフィシャルファンタスティック・コンペティション部門の2部門にノミネートされ、先日ワールドプレミアを開催。現地で舞台挨拶を行った吉沢、吉岡、長井監督が、現地での反響も高かったことを報告し、大盛況のなか、舞台挨拶は幕を閉じた。(Movie Walker・取材・文/山崎 伸子)

『空の青さを知る人よ』の公開記念舞台挨拶に登壇した吉沢亮