中国メディア・東方網は19日、「どうして、お金がある人はドイツ車を買い、お金がない人は日本車を買うと言われるのか」とする記事を掲載した。

 記事は、中国市場における自動車の嗜好は大きくドイツ車派と日本車派に分かれていると紹介。それぞれ長所もあれば欠点もあり、どちらが優れているとは一概に言えない一方で、しばしば「お金があればドイツ車を買い、なければ日本車を買う」という話を見聞きすることがあるとした。

 そのうえで、ドイツ車については頑丈なシャーシに代表されるように、堅牢で品質が非常に高いことが第一の強みであると説明。また、燃費も米国車に比べれば良好であるほか、高性能なエンジンを積んでいることで加速性能に優れているとした。一方で、シャーシに重さがあるために振動を減衰する効果が今一つであること、質を重視するがゆえにコストパフォーマンスが他国車に比べて悪くなってしまうことを欠点として挙げている。

 これに対して、日本車については燃費が非常に重視され、研究開発の費用もこの分野に多く投じられてきたと紹介。また、頑丈で潰れないドイツ車とは異なり、日本車は衝突時に車体をある程度変形させることで内部空間の安全を確保する仕組みになっているため、車体が比較的計量なうえに振動も効果的に抑えられるとした。

 記事は、お金のあるなしというよりも、多少高くても頑丈で質の高い自動車をのりたがる人がドイツ車を選び、安全性とコストパフォーマンスの両立を重視する人が日本車を好む、ということだとの認識を示したうえで「どちらが優れているということはなく、どちらが自分にマッチするかという問題。車を買う時には自分が何を求めているかをじっくり考えることが大切だ」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

「金持ちはドイツ車を買い、そうでない人は日本車を買う」と言われる理由は?=中国メディア