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 10月から始まった消費増税で、「一部のキャッシュレス決済割引」「イートイン脱税」など生活にダイレクトに影響する話題が生まれ、さらには来年の確定申告でも手間が増える人が多そうだ。だが、影響は大人だけではない。少額かもしれないが、子供たちのおこづかいにも影響が出ている。

キャッシュレス決済割引で悩む子供たち
 今、キャッシュレス決済をするとコンビニなどでは還元が受けられる。とくにコンビニの場合は即割引だ。現金で決済するのが単純に損となっているため、キャッシュレス決済を意識的に使っている人も多いだろう。だが、これがおこづかいで買い物をする子供にとって、ちょっとした悩みとなっているのをご存知だろうか。

 筆者の娘は小学校の高学年なのだが、現在月に3000円のおこづかいを渡しているが、その大半はSuicaに入金している。主な理由は2つだ。

 1つはキャッシュレス還元を受けるためだ。コンビニを使うときに安くなるわけだから、少ないおこづかいをやりくりするためには大事だと考えるだろう。だが、小学校低学年の息子は困っていた。なぜなら息子のおこづかいは月1000円。毎月Suicaにいくら入金するべきだろう? 交通系ICカードで東京の場合、ほとんどの入金は500円1000円単位だ。東京メトロなど10円単位で入金できる場所は限られている。

 しかも、1000円を仮に分けて入金したとして、手元の小銭とSuicaに入る小銭。どっちにいくらあるの? 小学校低学年の息子には難しい状況です。結局息子は手元にいくら残ってるかが、すぐにわかメリットを優先して、今は現金だけで買い物をしている。

 私の子供たちの場合は筆者がお金の話をよくするので知っているし考えてくれているのだが、世の中の大半の子供たちはどうだろうか。現金で払っている子供も多いのではないだろうか。でも、子供たちの買い物がそうやって割高になっていることがあるのはなんとなく腑に落ちないのである。

◆数日で壊れたこどもの財布。その理由は……
 娘がSuicaにおこづかいを入金するもう一つの理由、それは今回の増税よりも前からある理由なのだが……

「パパー、おさいふ買いたいからお金ちょうだい」

 当時小学校1年生の娘に初めてのおこづかいをあげた数日後、さいふをねだられた。だが、娘にははじめてのおこづかいをあげると同時に、よくあるビニール製のかわいいさいふを買ってあげたばかりだった。なんで? さいふ、あげたばかりじゃないかと聞くと、

おつりがいっぱいで、お金入れるところに入り切らなくて、きれちゃった」

 そういって買ったばかりのさいふを見ると、小銭がパンパン。小銭入れ部分のベロがちぎれているではないか。話をさらに聞くと、小さな買い物をする⇒おつりをもらう⇒小さな買い物をするときに1円単位で払わない⇒さらにおつりで小銭が増える、を繰り返していたのだ。

 当時は消費税8%。足し算引き算を習っている最中の子供にとって、おつりでもらった1円玉5円玉を消化する知恵を得る前に、おこさま財布はパンクしてしまったのである。

 もちろん学習した娘はその後1円5円があれば使うようになったが、そもそも子供向けの薄いビニール財布は小銭をいっぱい受け取る今のご時世には合わなくなってしまっていた。

子どものおこづかいに増税分、乗せてますか?
 お金を細かく意識するのは大事なことかもしれない。だが、筆者が子供のころには、こんな小銭で面倒なことにはなってなかったよなあと思うと、ちょっと可哀想に感じるのだ。100円で飲み物、100円で袋菓子、10円単位で駄菓子。そんな感じでしたよね……筆者の子供時代は消費税3%でしたけれど、このころは10円値上げか据え置きか。まだなんとか吸収しようとした価格が多かったです。

 ちなみに、3000円、1000円とおこづかいの額を説明していたが、この額は「税別」で、正確には10%プラスして渡している。消費税が8%のときは8%プラス100円未満の端数は切り上げにしていた。

 世間のお父さんお母さんたちはどうしていますか?

<取材・文/佐藤永記>

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