「子どもになにかあったときすぐに駆けつけられるから」「公園まで行くのが面倒だから」といって、おうちの前の道路で子どもを遊ばせてはいませんか?その行為は、近隣の人々に大きな迷惑をかけているかもしれません。また、道路で子どもを遊ばせることは、子どもにとっても危険なことです。

そこで今回は、子どもを道路で遊ばせる道路族についてまとめました。

道路族とは

「道路族」とは、おうちのまわりの道路で遊ぶ子どもと、その親のことを指す言葉です。自分のおうちの庭で子どもを遊ばせているのならばとくに問題はありませんが、道路で子どもを遊ばせるということは大きな問題があります。

また、近隣の人々とのトラブルが発生しやすく、子どもにとっても危険な行為なのです。

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道路族が引き起こすトラブルとは

道路族が引き起こす迷惑エピソード

・道路で近所の子どもがボールで遊んでいたのですが、叫んでとてもうるさいうえに、ボールを車にぶつけられてさすがに我慢ができませんでした。そのことを親に伝えたところ「子どもがやったことなのにそんなに怒ることなのか」と、こちらが責められてしまい、意味がわかりません。

・よく道路で遊んでいる子どもがいるのですが、いつか事故が起こってしまうのではないかとひやひやします。子どもが道路で遊んでいても親は気にしないみたいで、運転するときは子どもが目の前に飛びだしてくるんじゃないかと本当にこわいです。

・子どもが道路で遊んでいても最初は我慢していたけれど、夜遅くまで騒ぎ続ける日が続きました。あまり大きな問題にはしたくないけれど、耐えられなくなったためそのことを伝えたところ、ひそひそとこちらを見てほかのお母さんと話していたり睨んできたりといやがらせをうけるようになり困っています。

1.騒音被害

子どもたちが元気に遊ぶことはいいことですが、場所を考えなければいけません。朝から晩まで外で遊んでいる子どもの声に悩まされているご近所さんもいるのです。

毎日そういった騒音被害があると、近隣の人々はおうちにいるのにも関わらずゆっくり休むこともできず、精神的に参ってしまう可能性があります。

2.ものを壊す・侵入してしまう

おうちの前の道路でボール遊びなどをすると、うっかり車にぶつかって傷がついてしまうことも考えられます。

また、飛んでいってしまったボールを取りにご近所さんのおうちの庭に勝手に入ったり、花壇の花を踏みつけてしまったりというトラブルも。

3.いやがらせを受ける可能性

ご近所さんが騒音や庭などへの侵入に耐えられず、丁寧に注意をするといやがらせを受けるようになってしまうトラブルもあります。

道路で遊ぶことが危険であること、近隣の人々へ迷惑になっていることをわかってもらえるといいのですが、「子どもが嫌いだから責めてくるんだ!」「自分たちはなにも悪くない!」と、わかってもらえない場合も。

そして、こそこそ悪口をいわれるようになったりありもしない噂を流されたりと、いやがらせに発展してしまうことも考えられます。そのため、騒音などが迷惑でも逆上されるのがおそろしく、なにもいえずにせっかく手に入れたマイホームを手放してしまうという悲しいケースも。

道路で子どもが遊ぶことの危険性

1.子どもが事故にあう危険性

子どもをおうちの前の道路で遊ばせる行為は、親にとってさまざまなメリットがあると思います。

しかし、道路という場所は車が通る場所でもあり、子どもにとっては危険な場所です。子どもの安全を考えておうちの前の道路で遊ばせているのかもしれませんが、道路は子どもだけが使う場所ではなくさまざまな人が通行する場所のため、子どもが事故にあって大怪我をしてしまうことも考えられます。

2.運転手側の危険性

いきなり子どもがボールを追いかけて車の前に飛びだしてきたり、道路で寝そべっている子どもが運転席からでは死角となってしまったりと、どんなに気をつけていても加害者となってしまうことも。

「事故の加害者になってしまうのでは」という悩みを抱えて生活しなければいけないのは、とてもつらいことです。また、子どもを避けた際に車に乗っている人が怪我をしてしまうことも考えられます。

道路族が増えている原因

公園が遠い・面倒くさい

おうちから公園までが遠く、そこまで小さな子どもといっしょに行くのが大変だという意見もあります。

また、公園まで行くのが面倒だと感じることもあるそう。家の前であれば、わざわざ公園まで行く手間が省けて楽なため、おうちの前の道路で子どもを遊ばせているということがあるようです。

公園の禁止事項が多くて遊ばせることができない

近年、公園の禁止事項の項目が増えているというのも子どもが遊びにくい理由となっています。

場所によっては、ボール遊びが禁止されていたり遊具が古く使用禁止となっていたりと、遊びにくい場所となってしまっている場合も。

自分の目に届くところで遊ばせたい

公園で子どもを遊ばせていても、不審者の存在や少し目を離した隙に目の届かない場所に行ってしまうのでは、と心配な親も多いですよね。

子どもの心配をするのは当たり前のことですが、自分の目の届く範囲で遊ばせたいという思いから、なにかあってもすぐに駆けつけられるようおうちの前の道路で遊ばせているということもあります。

ご近所さんと良好な関係を保とう

道路で遊ぶ行為はご近所さんにとってはとても迷惑で、子どもにとっては非常に危険な行為です。

親がきちんと「道路は危険な場所である」と子どもに教えないと、大きな事故につながってしまうことも考えられます。誰だってご近所さんとは適度に良好な関係を保ちたいもの。トラブルの原因となる行為は控えましょう。