ある期間にネズミがどれだけ増えるか計算する‟ネズミ算”という言葉があるくらい、ネズミの繁殖力は異常なほど強い。米カリフォルニア州で、たった2匹のネズミとバンの中で暮らし始めた女性が、増えすぎたペットに対応できなくなり、ついに手放す決断をしたようだ。女性がネズミを飼っていた期間は明らかになっていないが、バンの中には300匹以上のネズミが暮らしていたという。

カリフォルニア州サンディエゴ郡にある高級住宅街デル・マー。その郊外にあるコンビニエンスストアで働いていたカーラさんは最近、家を失いバンの中で2匹のネズミと一緒に暮らし始めた。しかしそのうちバンが動かなくなり、修理するお金もなかったカーラさんは店の駐車場にバンを停めたまま生活するようになった。

しかしカーラさんにとって最大の誤算だったのは、2匹だったネズミがあっという間に増え始めたことで、ネズミエンジンワイヤーを噛みちぎり、シートに穴をあけ、挙句の果てにはバンから逃げ出すようになってしまった。

店の周辺住民からはネズミの苦情が相次ぎ、ついに今月8日、サンディエゴにあるアニマルシェルターSan Diego Humane Society」のスタッフがカーラさんのもとを訪ねた。

現場に駆けつけたスタッフダニークックさんは、カーラさんのペットネズミについて次のように語っている。

「バンの状態を見て、深刻な事態であるとすぐに分かりました。多くのネズミがバンの中を出入りし、車の中は悲惨な状態でした。ネズミの飼い主であるカーラさんも、自分だけでは手に負えない状況であることを理解し、我々に助けを求めてきました。カーラさんはきちんと餌や水を与えており、繁殖力の高いネズミに対応することができなかったようです。」

「その後、我々は2日間かけてバンの中のネズミを収集しました。バンの内装はめちゃめちゃで、穴という穴すべてにネズミが入り込んでおり、全部で320匹にもなりました。そのうちのほとんどはまだ子供で、妊娠しているネズミも多数いました。現在健康チェックを終えた140匹のネズミの飼い主を募集しているところです。ネズミは集団でいることを好むため、繁殖しないように同じ性別のものをペアにして、5ドルで引き取ってもらう予定です。」

『The San Diego Union-Tribune』では、ネズミの妊娠期間は約4週間で、一回の出産で多くて10~12匹が誕生するため、2匹のネズミ300匹を超えるのにさほど時間はかからなかったであろうとしている。

なおカーラさんのバンは廃車となったが、9日にはカーラさんために寄付金サイト『GoFundMe』が設置され、18日の時点で目標額の約54万円(5000ドル)以上の寄付が寄せられた。この寄付金でカーラさんは中古で車を購入することができ、地元コミュニティもカーラさんの自立を支援するために動き出しているという。

画像は『Fox News 2019年10月18日付「Woman found living with more than 300 pet rats in her van in upscale San Diego community」(San Diego Humane Society)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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