◆過去の「増配・減配」ニュースの月別のまとめ記事はこちら!◆

今週(10月15日~10月18日)に「適時開示」で、
「増配」や「減配」「初配」などを発表して
「配当利回り」が変わった銘柄をまとめて紹介!

「配当利回り」は、投資する際に非常に重要な情報だ。「増配」や「記念配」を発表して配当利回りが高くなれば株価が急騰、「減配」や「無配」への転落を発表して利回りが低くなれば株価が急落することもある。

 また、連続で「増配」する銘柄は業績が堅調だったり、成長していたりする「優良企業」である可能性が高く、「増配株」に狙いを絞って投資をすることで“億トレーダー”となった個人投資家もいる。つまり、短期的に株価に影響するだけでなく、長期的に見ても「増配」や「減配」は非常に重要な投資情報と言えるのだ。
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 しかし、毎日発表される「適時開示」を読み込んで、「増配」銘柄や「減配」銘柄を探すのは難しい……。

 そこで、ザイ・オンラインでは「適時開示」で「増配」や「減配」のほか、「記念配」「復配」「初配」「無配」などを発表して、「配当利回り」が変わった銘柄を1週間分、まとめて紹介! 発表された「変更内容」と変更後の「最新の配当利回り」を掲載するので、ぜひ投資に役立ててほしい!
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 なお、本記事に掲載するルールは以下のとおり。

(1)配当利回りが変わらない場合は非掲載
 原則として、配当利回りが変動する情報をピックアップ。株式分割株式併合などによる1株あたり配当金の変更で、利回りが変わらない場合などは除外する。
(2)「増配」とは、年間配当金が「前回予想」から増額されるもの
「増配」とは、「前回予想」と比較して年間配当金が増額になるものや、「前期」と比較して年間配当金の予想が増額になるものを指す。「前回予想」に対して「増配」でも、「前期」と比較したら「減配」となる場合などは、備考欄に記載。
(3)「減配」とは、年間配当が「前回予想」から減額されるもの
「減配」とは、「前回予想」と比較して年間配当金が減額になるものや、「前期」と比較して年間配当金の予想が減額になるものを指す。「前回予想」に対して「減配」でも、「前期」と比較したら「増配」となる場合などは、備考欄に記載。
(4)「配当予想」が非公表だった場合、「前年同期比」と比較して「増配・減配」を表示
 配当予想が非公表だった銘柄が、期中に配当予想を公開した場合、前年同期比で「増配」なのか、「減配」なのかを表示。なお、中間配当のみが公表され、年間配当金の方針が不明の場合、配当利回りは記載しないものとする。
(5)「配当利回り」は今期の予想値。予想が出ていない場合は実績値。
 配当利回りは、「今期予想」が出ていれば「予想値」を、「今期予想」が出ていない場合は「実績値」を計算して表示。

 なお、「適時開示」は毎日、大量に発表されるので、対象銘柄の掲載漏れや利回りの計算間違いなどがある可能性もあるので、実際に投資をする前には必ず自身で情報を確認するようにしてほしい。

 それでは、今週(2019年10月15日10月18日)に「配当利回り」が変わった銘柄を紹介していこう!
(※「適時開示」の発表日時が最新の銘柄から順番に掲載)

■2019年10月15日~10月18日に発表された「配当」情報まとめ!
 「増配」「復配」「記念配」「初配」「減配」「無配」などで
 「配当利回りが変わった銘柄」の情報+最新利回りを公開!

発表日 発表内容 配当利回り 最新の株価
減配 ◆アーレスティ(5852・東1)
10/17 2020年3月期
(22円予想⇒18円予想に)
3.44%
(予想)
【備考】2020年3月期は、前回予想によると中間配当が「10円」、期末配当が「12円」で年間配当金が「22円」だった。しかし、業績予想の下方修正に伴って、中間配当、期末配当ともに「2円」ずつ減配され、年間配当金は「18円」予想に修正された。2019年3月期の年間配当金は「22円」なので、前期比でも「4円」の減配。
記念配 くら寿司​(2695・東1)
10/17 2019年10月期
(30円予想⇒40円予想に)
0.89%
(予想)
【備考】2019年10月期の期末配当(年間配当金)は「30円」の予想だったが、米国の子会社NASDAQグローバルマーケットに上場したことを受けて、「10円」の記念配が上乗せされることになり、「40円」予想に修正された。2018年10月期の年間配当金は「30円」だったので、前期比でも「10円」の増配。
増配 ◆パラカ(4809・東1)
10/17 2019年9月期
(50円予想⇒52円に)
2.60%
(実績)
【備考】2019年9月期の期末配当(年間配当金)は「50円」の予想だったが、「2円」増配の「52円」に修正された。なお、2018年9月期の年間配当金は「50円」だったので、前期比でも「2円」の増配。2011年9月期から8期連続増配中。
増配 ◆ギフト(9279・マザ)
10/16 2019年10月期
(25円予想⇒30円予想に)
0.62%
(予想)
【備考】2019年10月期の期末配当(年間配当金)は「25円(上場記念配当5円を含む)」の予想だったが、「5円」増配の「30円」予想に修正された。2018年10月期の年間配当金は「18円」だったので、前期比で「12円」の増配。
無配 ◆阿波製紙(3896・東1)
10/15 2020年3月期の中間配当
(未定⇒無配に)
【備考】2020年3月期は、中間配当、期末配当ともに予想を公表していないが、今回、中間配当が無配となることが公表された。ちなみに、2019年3月期の中間配当は「3.5円」、期末配当も「3.5円」で、年間配当金は「7円」だった。
減配 ◆ジー・スリーホールディングス​(3647・東2)
10/15 2019年8月期
(15円予想⇒8円に)
2.74%
(実績)
【備考】2019年8月期の期末配当(年間配当金)は「15円」の予想だったが、「7円」減配されて「8円」となった。2018年8月期の年間配当金は「3円」だが、同社が2019年2月に実施した5株⇒1株の株式併合を勘案すると2018年8月期の年間配当金は「15円」なので、2019年8月期は前期比で減配となる。なお、2020年8月期の配当予想は公表していない。
減配 ズーム​(6694・JQ)
10/15 2019年12月期
(63円予想⇒34円予想に)
2.39%
(予想)
【備考】2019年12月期の期末配当(年間配当金)は「63円」の予想だったが、業績予想の下方修正に伴って、「29円」減配の「34円」予想に修正された。2018年12月期の年間配当金は「43円」だったので、前期比では「9円」の減配。
増配 ◆北の達人コーポレーション​(2930・東1)
10/15 2020年2月期
(4.1円予想⇒4.2円予想に)
0.65%
(予想)
【備考】2020年2月期の中間配当は、前回予想で「2円」とされていたが、「0.1円」増配されて「2.1円」となった。期末配当は前回予想の「2.1円」のまま据え置かれているので、年間配当金は「4.2円」の予想となる。なお、2019年2月期の年間配当金は「3.6円」なので、前期比で「0.6円」の増配。
増配 ドトール・日レスホールディングス​(3087・東1)
10/15 2020年2月期
(32円予想⇒34円予想に)
1.55
(予想)
【備考】2020年2月期は、中間配当、期末配当ともに「16円」で、年間配当金は「32円」予想だったが、今回の発表によると、中間配当、期末配当ともに前回予想よりも「1円」増配の「17円」に修正され、年間配当期の予想も「34円」となった。2019年2月期の年間配当金は「32円」なので、前期比でも「2円」の増配。
増配 SOU​(9270・東1)
10/15 2019年8月期(未定⇒70円に) 3.04%
(実績)
【備考】2019年8月期の期末配当(年間配当金)は未定とされていたが、今回「70円」となることが発表された。2018年8月期の年間配当金は「51.5円」なので、前期比で「18.5円」の増配。なお、2020年8月期の年間配当金の予想は未定としている。
増配 ◆プラップジャパン(2449・JQ)
10/15 2019年8月期(37円予想⇒39円に)
2020年8月期(39円予想)
2.72%
(予想)
【備考】2019年8月期の期末配当(年間配当金)は、前回予想では「37円」だったが、「2円」増配の「39円」に修正された。2018年8月期の年間配当金は「37円」だったので、前期比でも「2円」の増配で、15期連続の増配となった。なお、2020年8月期の年間配当金は「39円」で横ばいの予想を発表している。
増配 ユーピーアール(7065・東2)
10/15 2019年8月期(35円予想⇒40円に)
2020年8月期(10円予想)
※ただし、2019年12月に予定している
1株⇒5株の株式分割を考慮すると
2020年8月期は「50円」で「10円」の増配予想
0.54%
(予想)
【備考】2019年8月期の期末配当(年間配当金)は、前回予想によると「35円」だったが、「5円」増配の「40円」に修正された。2018年8月期の年間配当金は「50円(※実際は2.5円だが、1株⇒20株の株式分割を実施していることを勘案)」なので、前期比では「10円」相当の減配。なお、2020年8月期の年間配当金は「10円」の予想だが、同社は2019年12月に1株⇒5株の株式分割を予定しているため、実質的に年間配当金は「50円」相当となり、前期より増配となる見通し。
※配当利回りは2019年10月18日の終値ベースで計算。
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