老婆・病人・老人(ake1150sb/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

60代の男が重病を患い要介護の妻を無視し、瀕死の状態になるまで放置した。男は介護に疲れていたのか、それとも性格的に問題があったのか。悲惨な亡くなり方をした女性につき報じられ、残酷な男、そして異常に無関心だった隣人たちに対し、世間は憤っている。

■がん闘病中だった女性

英国で暮らしている男(67)が、乳がんで闘病中だった60代の妻とアパートで同居していたにも関わらず、世話や介護を完全に放棄。それを重くみた裁判所がこのほど「重大な過失による故殺罪に該当する行為があった」と判断し、懲役8年の実刑判決を男に言い渡した。

この男は自分の寝室はきれいに整理してあったというが、弱っている妻をひじかけ椅子に座らせたまま完全に無視。トイレに連れて行くこともおむつを替えることもせず、妻の状態はみるみる悪化したとみられている。

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■「助けて」という絶叫も無視

近所には「助けて」「動けない」という女性の絶叫が毎日何時間も響き渡り、近隣で暮らす子供たちは「怖いよ」と震え上がるほどだったとのこと。

それでも男は妻が騒ぐたびにテレビのボリュームをあげて声がもれぬよう工夫していたとみられ、隣人たちが速やかに通報し当局に知らせることはなかった。

■救急隊員のショックも大きく

結局は男本人が当局に連絡し女性の状態を伝えたというが、確認に向かった救急隊員らは排泄物にまみれ虫がわいている女性をみて愕然。

「こんな酷い状態で生きている人を初めて見ました」というほど衝撃を受け「この状態だと今日中に亡くなるかもしれません」と男に伝えたというが、男は「教えてくれてどうも」と述べ、反省した様子はゼロだったという。

女性は救助から19日後に搬送先で亡くなったが、死因は乳がんと多臓器不全だった。

■冷たかった隣人たち

男は隣人らとの関係も悪く、態度は常に横柄だったという。しかし女性の絶叫を何時間も聞く生活を続けていたという隣人たちは、どうして速やかに通報し助けを呼ばなかったのか。

世間はこの男だけでなく隣人らにも憤り、インターネットには「女性を見殺しにした」「あまりにも冷たい」という批判コメントが多数書き込まれている。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

介護疲れか怠慢か 苦しむ妻の絶叫も無視し放置した男に実刑判決