米フロリダ州で住み込みのナニーとして働きながら、当時11歳だった少年に数か月にわたり性的暴行を加え、子供まで身ごもったメリッサ・モウリー(Marissa Mowry、28)に今月16日、懲役20年の有罪判決が言い渡された。17歳に成長した少年の母親は判決後、「まさか、ナニーが11歳の息子に性的暴行を加えるとは思いもしなかった。ナニーによって息子の人生は全く違うものになってしまった」と怒りを露わにした。

フロリダ州パスコ郡に住むキャンベル一家がメリッサ・モウリーを住み込みのナニーとして雇い始めたのは2014年1月のことで、義理の姉妹による紹介だった。法廷証言によると、当時22歳だったメリッサの11歳少年への性的虐待は雇用後すぐに始まり、メリッサはその年の10月には少年の子供を出産していた。

『WFLA』によると、メリッサは出産後も住み込みのナニーとして働き続け、少年への性的暴行は数か月にわたり少なくとも14回続いたほか、2016年から2017年にかけても数回行われていたようだ。少年の両親はメリッサが産んだ男児がまさか自分たちの孫であるなど考えもせず、メリッサが出産した病院に少年を連れて見舞いにまで訪れていた。

母親のナディーンさんが息子からメリッサによる性的暴行について打ち明けられたのは2017年のことで、メリッサはその年の6月に逮捕され、警察のDNA鑑定より子供は少年の実子であることが判明した。

今年9月に12歳以下の児童への性的暴行を認めていたメリッサは、司法取引により終身刑を免れ、今月16日に懲役20年、10年間の保護観察の判決を受け、性犯罪者として一生涯登録されることになった。

裁判所に17歳になった息子と一緒に姿を現したナディーンさんは、『Tampa Bay Times』にメリッサに対する激しい怒りをこうぶちまけた。

「女性が性的暴行の加害者になり得るなんて、当時は頭にありませんでした。私たちはメリッサを娘のように思って接していたのに、こんな酷い仕打ちを受けるなんて…。息子は当時11歳で、ティーンエイジャーにもなっていませんでした。メリッサは息子の子供時代を奪ったのです。息子は普通のティーンエイジャーのような生活はできません。5歳の子供がいる17歳の息子とデートしてくれる子なんてほとんどいませんよ。」

「現在、孫は私が面倒を見ていますが、息子は学校から帰ると裏庭で一緒に遊んでいます。息子の人生はメリッサによって変わってしまいました。それでも息子は父親としての役割を果たそうと必死に頑張っているのです。」

なおメリッサの弁護人は、法廷で「メリッサは両親に虐待され育ち、ホームレスの経験もありました。高校の卒業証書を手にしたのは刑務所だったのです」と彼女の過去を明かしたが、ナディーンさんはこう切り捨てた。

「過去にどんなことがあったとしても、メリッサが息子にしたことは許されることではありません。息子が苦しんでいることに気付かなかったことが、本当に悔やまれます。」

画像は『New York Post 2019年10月18日付「Ex-nanny gets 20 years in prison for sexually abusing boy, giving birth to his child」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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