イタリアの名門「トリエステ・ヴェルディ歌劇場」が来日する。しかも演目はヴェルディの代表作にしてオペラ史上に燦然と輝く傑作『椿姫』なのだから申し分ない。同劇場の落成は1801年。名門ミラノ・スカラ座の設計者ピエルマリーニが設計に携わり、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場の設計者セルヴァが内装を手掛けた劇場は豪華絢爛。ヴェルディオペラ『イル・コルサ−ロ』と『スティッフェーリオ』が初演されるなど、イタリアオペラ界の巨星ヴェルディとの関係も深く、ヴェルディの死後その名を冠することが許された劇場として歴史にその名を刻む存在だ。

今回の来日演目『椿姫』でのヒロイン、ヴィオレッタは、マリナ・レベカ、デジレ・ランカトーレなど、現在のオペラ界を代表するソプラノが演じる悲劇のヒロインは、どれも見逃せないはまり役だ。ヴィオレッタの恋人アルフレードにはジュリオ・ベッリグラとラモンバルガスなど、これまた魅力的なテノールが登場するなど、注目ポイント満載のステージが目前だ。

マリナ・レベカ

●公演概要
10月25日(金)愛知県芸術劇場 大ホール
10月26日(土)ザ・ヒロサワ・シティ会館 大ホール
10月27日(日)よこすか芸術劇場
11月02日(土)、4日(月・祝)東京文化会館 大ホール
11月03日(日)高崎芸術劇場 大劇場
11月05日(火)練馬区立練馬文化センター 大ホール(こぶしホール)
11月09日(土)フェスティバルホール
11月10日(日)三重県文化会館 大ホール

デジレ・ランカトーレ