中国メディア・今日頭条は20日、日本のパスポートを持っていれば世界190カ国・地域においてノービザで滞在することができる理由について考察する記事を掲載した。

 記事は、最新の統計では日本のパスポートには190カ国・地域でノービザ入国が可能だという結果が出たと紹介。これは戦乱や紛争が起きていない、平和な国や地域であれば、日本人は行きたいと思ったときにスムーズにその国や地域に行くことができ、それぞれ7日から90日間滞在することが可能だと伝えた。

 そのうえで、日本のパスポートがこれだけ「強い」理由について3つの点から考察している。まずは、日本が米国、中国に次ぐ世界第3の経済大国であり、1人当たりの可処分所得が多く貧富の差も小さいことを挙げ、日本人による不法滞在や移民を心配する必要がないとした。

 続いては、日本人のモラルの高さを挙げている。日本人による犯罪行為が少ないこと、そして街の清潔さ、イベントで進んでごみを片付ける姿勢、行列にちゃんと並ぶといった点からうかがえる民度の高さが、受け入れる国や地域に安心感を与えていると説明した。

 そして、最後に挙げたのは、米国と緊密な関係だ。記事は、日本が米国と同盟関係を結ぶとともに、欧州をはじめとする米国の盟友とも強い関係を持っており、米国の同盟国という枠組みの中で互いにノービザ待遇を付与し合っているのだと伝えている。

 記事は最後に、日本のパスポートがが190の国・地域からノービザ待遇を受けられることは「日本の総合的な実力が高く、世界各国から広く認められていることの現れなのだ」とするとともに、小さなパスポートからも日本の総合力の強さがうかがえるのだと結んだ。

 パスポートは日本語で「旅券」と呼ぶように、海外旅行には欠かせない「通行券」だ。普段日本にいるとそのありがたみをあまり感じないが、パスポートに各国・地域のスタンプが押されるたびに、その「威力」を感じることができるのである。国力の向上、国民の経済力上昇を実現した中国のパスポートも、今後その価値をますます高めていくことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

どうして日本人は190もの国と地域からのノービザ待遇が受けられるのか=中国メディア