旅行で訪れた日本の旅館や、ホームステイ先やレストランで過ごしながら、インテリアやおしゃれな家具を眺めるのが楽しみの一つ、という中国人も多いようだ。自分が家を建てた時のために、日本のインテリアを参考にしたいと考える旅行者も多い中、注目されているのが「室内窓」。

 ドラマや日本の映画でもおしゃれなインテリアの家の中で「室内窓」を見かけては、「窓って家の外と接する壁につけるものでしょ」と突っ込みたくなる中国人も多いようだ。ところが、改めて「室内窓」の機能や目的を知って、「日本人、頭いい!」と感心してしまう人も多いようだ。中国メディア家居装修設計経験が、日本の「室内窓」について詳細を伝えている。

 そもそも「室内窓」の目的とはなんだろうか。中国メディアもその目的を5つ挙げている。

1、採光
2、換気
3、空間を広げる
4、インテリア性がいい
5、子どもとのアイコンタクトやコミュニケーション

 特に、日本家屋では狭い空間をいかに有効に活用するかが重要だ。その点「室内窓」は、機能的にも優れており、インテリアとしてもいい。この「室内窓」に対して、「その方法があったのか!」と大いに参考になるようだ。

 特に、空間を壁で分けずに「室内窓」にすることで、料理中の家族とおしゃべりしたり、自分の部屋で過ごす子供を窓で見守ったりと、同じ家に過ごしながら、家族の存在をより身近に感じることができる。「室内窓こそ家を建てる男性諸君の夢」とまで説明している。

 ネット上のコメントでも、「最近キッチンとダイニングを一緒にできたらと思っていたところ。壁があって通気が悪いから室内窓はいい!」、「日本式でユニーク」などといった声があった。

 中国では、家を建てると室内装飾を一から作ることが多いため、多くの場合家を買ってから、インテリアを考えるようだ。そこで、参考にするのは「日本のドラマや映画で見たような家」。特に、インテリア性と機能性を兼ね備える「室内窓」に、学ぶところが多いと感じるようだ。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)

日本の家に多い「室内窓」 その理由を知って「日本人頭いい!」=中国メディア