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10月15日に東京・WWWでライブイベント「Dreamtopia」が開催された。

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Luby SparksTAWINGSの共同企画として実施されたこのイベントには、2組のほかゲストとしてjan and naomiも出演。転換中にはヤマダナオヒロ(†13th Moon†)による世界各地の新旧ニューウェーブ、ポストパンクの楽曲を用いたDJが行われた。

1番手のjan and naomiはサポートメンバーに佐藤優介(Key)、照沼光星(Dr)を迎えた4人体制で演奏を披露。「DAB♭」「CSKE」ではJan(Vo, B, G)とNaomi(Vo, G, B, Manipulate)がささやくような歌声で会場を優しく包み込んだ。打ち込みに美しいシンセのサウンドが混ざり合う「Forest」を挟み、「(Wouldn't It Be Nice)To Fall Asleep In The Library」ではダブ調の中盤、インダストリアル風の後半と目まぐるしく曲調が変化。それに合わせてJanのベース、Naomiのギターの音もどんどんとノイジーになっていき、オーディエンスを圧倒した。

続くTAWINGSは「Statice」「Invisible」と淡々とした雰囲気の楽曲を黙々とプレイ。ドリーミーなアレンジが施されたルー・リード「Make Up」のカバー、軽快な打ち込みにCony Plankton(Vo, G)がカッティングギターを重ねる「poodles」、疾走感あふれるデビュー曲「Listerine」を休みなく届けていく中、オーディエンスは思い思いに体を揺らしていた。eliy(B)とYurika(Dr)がミニマルなリズムパターンを展開する「Dad Cry」ののち、最後に披露されたのは、先日配信リリースされたばかりの新曲「水仙」。観客は黙々と進行していく演奏に耳を傾けつつ、クールな佇まいでパフォーマンスを行うメンバーをじっくりと見つめていた。

本公演のトリを務めたLuby Sparksは冒頭、「Sparks」「Tangerine」と1stアルバム「Luby Sparks」に収められているナンバーを中心に演奏していく。「Depression」ではNatsuki(B, Vo)とShin(Dr)が重厚なリズムで演奏をリードしていく一方、「Perfect」ではSunao(G)とTamio(G)が鮮やかなギターフレーズを奏でたりと、バラエティ豊かな楽曲群でフロアを温めていった。この日会場で先行販売された新アナログ7inchの収録曲「Somewhere」では、NatsukiErika(Vo)が息ぴったりのダブルボーカルを聴かせた。

そしてLuby Sparksはノイジーかつハイスケールな「Look on Down from The Bridge」で本編を終え、アンコールでは彼らのほかTAWINGSのConyとjan and naomiが再びステージへ。3組はThe Velvet Undergroundの「Sunday Morning」をカバーし、原曲のまどろむようなムードを再現して「Dreamtopia」のフィナーレを心地よく彩った。

「Dreamtopia」2019年10月15日 WWW セットリスト

jan and naomi

01. Time
02. DAB♭
03. TIC (Requiem for Tokyo)
04. CSKE
05. Temple of Blue
06. Forest
07. (Wouldn't It Be Nice) To Fall Asleep In The Library

TAWINGS

01. Statice
02. Invisible
03. UTM
04. Make Up
05. poodles
06. Listerine
07. Dad Cry
08. 水仙

Luby Sparks

01. New Intro
02. Sparks
03. Tangerine
04. Depression
05. The Short Lived Girl
06. Perfect
07. Cherry Red Dress
08. Somewhere
09. (I'm) Lost in Sadness
10. Look on Down from The Bridge

アンコール(Luby Sparks、Cony Plankton、jan and naomi)

01. Sunday Morning(オリジナル:The Velvet Underground)

「Dreamtopia」より、アンコールの様子。(Photo by Yoshitake Hamanaka)