現代人は共感できるものしか好きじゃない?

キングコングの西野亮廣さんと梶原雄太さん、ピースの又吉直樹さんの3人が10月20日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)に出演した。

現在、会員数3万人以上を誇る日本最大級のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」を運営している西野さん。自分が面白いと思ったことを、スポンサー一般人などの顔色を伺わずに実行できる点にメリットを感じていると話す。

岡本太郎太陽の塔を造っている時、SNSがあったら太陽の塔はできてなかった。『税金でなんて物を造ってるんだ!』と反対意見が集まっていたと思う。極端なものを作るためにはある程度の鎖国性は必要」

SNSが普及した今の時代では、誰もが驚くようなものは企画倒れになる可能性が高いため、自由度の高いオンラインサロンメリットを感じているようだ。(文:石川祐介)

「共感できない=つまらない」と考えがちの現代人

西野さんは続けて、「知らない=嫌い」という捉えがちな現代人の感情を指摘する。

クラウドファンディングのことを知らないから『何か悪いものなんでしょ?嫌い!』とか、『オンラインサロンって宗教でしょ?なんか悪いことしてるんでしょ? 詐欺でしょ?』とか、知らないことを嫌っている人がめちゃくちゃ多い」

この発言に又吉さんは、今の世の中は「知っているもの・共感できるもの=好きなもの」になっていると指摘。その上で「共感できたけど刺激的じゃないから嫌い」や「共感できなくても面白かった」というケースもあるはずだと話す。

「『共感できました』が最高の褒め言葉になっていて、『共感できませんでした』が面白くないことになっていて、そこを切り離したほうがいい」

共感は安心感を与えてくれるため、重視されやすい。ただ、そればかりを気にしていると革新的なものは生まれない。昨今蔓延っている"共感至上主義"を見直す必要がありそうだ。

吉本の契約問題で一番困るのは"後輩芸人"?

番組終盤では、今夏に注目を集めた吉本興業闇営業問題についても議論した。梶原さんは「岡本社長の会見が上手じゃないとかどうでも良い」と特に気に留めていなかったようで、「俺は今まで通りでいいと思うし、劇場の存在が全て。それがなかったらキングコングも生まれていない」と従来のスタイルを変えてほしくないと主張する。

西野さんは「あんまり表では言わないようにしてたんだけど」と前置きをし、

「劇場を運営するのってすごくお金がかかる。基本的に赤字。劇場が運営できているのは、売れている先輩達の売上の一部で補填されているから。売れている人がエージェント契約して『自分の働いた分は全部自分がもらう』としてしまうと、劇場が回らなくなるから後輩芸人が一番困る」

給与の取り分についてはいろいろ議論されたが、多少理不尽に思える取り分は、未来のスターを生み出すために必要な経費であると解説。そして、お金の流れが可視化されていれば、一般人だけでなく芸人から理解を得られるだろうと改善点も語った。

ネット上では、「『知らない事=嫌い』の考えはやめようと思った」「SNSが発達してからは共感が重視される傾向は強くなってる気がする」などと賛同の声が寄せられた。芸人でありながら絵本作家小説家ユーチューバーと異色の肩書を持つ3人が、今後どのような共感に囚われないエンターテイメントを提供してくれるか楽しみである。