韓国の文在寅政権の求心力低下に歯止めがかからない。
疑惑の『タマネギ男』 と呼ばれる曺国法相の電撃辞任は世論をアッと驚かせたが、文在寅大統領の支持率は就任以来初めて40%を割り込む危機的状況に陥っている。
曺国氏、辞任不可避に
韓国ギャラップが18日に発表した世論調査によると、文在寅大統領の支持率は39%。2017年5月の就任以来初めて30%台に落ち込んだ。一方、不支持率は53%で、過去最高を更新。調査は側近の曺国氏が14日に法相を辞任した直後の15~17日に行われたが、曺国氏をめぐる醜聞が尾を引いている。
文在寅政権の公約である「検察改革」の実現に向けた期待を背負っていた曺国氏は、野党の厳しい批判にさらされながらも続投の意思を示していた。しかし、文在寅大統領の支持率低下に拍車が掛かり、辞任不可避となったようだ。
「曺国氏は辞任発表の2週間ほど前には青瓦台に辞意を伝え、青瓦台から表明タイミングの指示を待っていた。検察改革案をまとめた14日が一区切りになると判断だったとはいえ、就任1カ月でのスピード辞任は異例です」(韓国政界関係者)
揶揄の対象となったコーヒーカップ写真
文在寅政権を支持する革新派と対する保守派が競い合うようにデモを展開。「検察改革」を託された曺国氏の正当性をめぐって世論を二分してきたが、怪しげな蓄財や長女の進学などをめぐる不正疑惑への嫌悪感は広がる一方だった。
「文在寅大統領と曺国氏らを含む側近らが、上着を脱いだカジュアルな雰囲気でコーヒーカップを手に談笑する有名な写真があります。国民に開かれた身近な政府をアピールする文在寅大統領のお気に入りの1枚なのですが、最近では揶揄の対象になっています。というのは法相就任以降、曺国氏はますますマスコミに追われ、登庁時にはカメラが待ち構えているのは分かり切っているのに、必ずカップを片手に現れる。どんな時にもそのスタイルを崩さない。それでかえって鼻に突くようになってしまった」(韓国メディア関係者)
文在寅大統領の支持率が2017年5月の大統領選での得票率(41・1%)を割り込んだ。5年間の任期半ばに差し掛かる時点で支持率30%台の低迷が続けば、レームダック化の加速は必至だ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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