「国民性」は国によって大きく異なるものだが、日本の国民性の1つに「ルールをよく守ること」があるだろう。日本ではルールを守ることが何より最優先されることも少なくない。中国メディアの今日頭条は18日、日本社会は「ルールに厳しい」と紹介し、それほど厳しくはない中国や欧米と比べ「どちらが優れているか」考察する記事を掲載した。

 記事はまず、日本社会では列に並ぶことや食事作法、年功序列制度など、「ルールのない分野がないほどルールが浸透」していると紹介。いかに日本が「ルールに厳しいか」を伝えている。「もし日本という国を人に喩えれば」、社交性があり他人から学ぶ態度も自分を改善する柔軟性もある一方で、非常に自分を持っている、唯一無二の性格になるそうだ。

 ではなぜ日本人は「ルールに厳しい」のだろうか。記事は、日本と中国などの他国とでは、「ルールに対する見方」が違うと指摘している。日本では団結意識が強く、他人から肯定してもらいたい、和を大切にしたいという気持ちが強く、各自が自ら進んでルールを守ろうとする。その点、中国人は友達のグループを作るのは好きだが「利用し合う」というはっきりとした目的があり、ルールを守るのにも「利益になるかどうか」が基準になっているとした。

 では、ルールに厳しい日本とルールに厳格ではない国のどちらが優れているのだろうか。記事は、日本のようにルールに厳しいと、1つのことに徹底的に向き合うので優れた職人が生まれやすい一方、「普通」を求める日本社会では能力を存分に発揮できない人も出てくると指摘。一部の人が社会になじめず疎外されてしまう問題点があるとした。この点、ルールにそれほど厳しくない国では、他人に干渉せず目的の達成においてだけルールを守るので、「イマジネーション」が発展すると比較している。

 結局のところ、長所と短所は表裏一体であり、ルールをよく守ることもプラスとマイナスの面があるといえそうだ。日本はプラス面を伸ばしつつも、ルールや規則に縛られ過ぎない柔軟さも求められ、この点では中国をはじめとする他国に倣うこともできるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

ルールに厳しい日本、「厳しくない」中国や欧米と比べて「どっちが優れた社会?」=中国