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 世界には、およそ2300種のカマキリが存在すると言われている。その中でも、ハナカマキリは花のように見立てた姿でカモフラージュする擬態スキルが素晴らしい。

 南アフリカで、一見繊細なガラス細工のような装飾の非常に美しいハナカマキリが発見された。

 発見者の女性が、このハナカマキリの写真と映像をソーシャルメディアでシェアすると、コラとも見間違えるほどのあまりのレベルの高さに、ユーザーらは驚きの声をあげた。

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繊細かつ鮮やかな装飾のハナカマキリが発見

 9月1日、マーガレット・ネヴィルさんは、自身が経営する南アフリカの郊外にある農場の庭を散歩していた。

 その時、ラベンダー畑に止まっている一匹の美しいハナカマキリに気付いた。それは、ネヴィルさんが今までに見たことのないもので、繊細なガラス細工のように思えたという。

 そのハナカマキリは、大きさは4cm弱ほどで、白と緑の羽根にエレガントな渦巻き模様が強調されており、体は小さな紫色の花のような構造で飾られていた。

 ネヴィルさんが友人のケリーさんに写真を送ると、ケリーさんは「絶妙な芸術作品かと思った」と驚きの声をあげた。

アフリカに生息するスピニー・フラワーマンティス

 このハナカマキリは、スピニー・フラワーマンティス(トゲハナカマキリ)、またはPseudocreobotra wahlbergi、と呼ばれる種のもので、アフリカの東部と南部に生息している。

 発見したハナカマキリがメスであることを知ったネヴィルさんは、「Miss Frilly Pants(フリルパンツさん)」と名付け、ラベンダー畑で注意深く観察していたところ、同種のオスも発見した。

 カマキリのオスとメスの関係は短く、交尾後はメスがオスを食べてしまうケースもある。

 しかしカップルの写真を撮影し、フェイスブックでシェアしたネヴィルさんは、この美しいハナカマキリが残す子孫を目にすることができるかもしれない喜びを語っている。

ソーシャルメディアでも大反響

 ハナカマキリの映像と写真をフェイスブックでシェアし、「これは紛れもない本物の姿で、フォトショップではありません」とネヴィルさんが綴ると、ユーザーらから大きな反響を呼び、次のようなコメントが相次いだ。

・なんて美しいデザインのハナカマキリなんだ。神は新たなプロジェクトに成功したといえるね。

フリルパンツ…名前の付け方が最高。

・自然ほど美しい物はない。

・本当に綺麗。宝石みたい。

・美しいけど、ミツバチを捕食するんだよね。複雑…。

・このハナカマキリは今まで見たことなかった。ミツバチを食べる以外は、素晴らしいね。

・これまで見た昆虫の中で一番美しいかも。


 このハナカマキリが動いている姿を見たい人はYOUTUBEに動画がある。


Pseudocreobotra wahlbergii


Pseudocreobotra wahlbergii
written by Scarlet / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52283676.html
 

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