佐賀県警神埼署は17日、陸上自衛隊目達原(めたばる)駐屯地所属の吉野ヶ里町立野に住む1等陸曹の男(51)を傷害容疑で逮捕した。しらべぇ取材班は、神埼署などから話を聞いた。
■酒を飲んだ末に…
逮捕容疑は16日午後9時40分ごろ、自宅で中学2年の次女に対して顔などを殴る、蹴るなどして鼻骨骨折のけがを負わせたもの。神埼署によると、40代の妻が「主人を止めてください」と110番した。
駆けつけた同署員が飲酒検知をしたところ、男からは呼気1リットル中0.45ミリグラムのアルコールが検出された。
男は妻と長女(10歳代)、長男(同)との5人暮らし。当時は、酒を飲んで次女とトラブルになり、仲裁に入った妻や10代の長女にも打撲のけがを負わせたという。調べに対して、「間違いありません」と容疑を認めている。これまでには、警察に虐待に関する通報や相談はなかったという。
男が所属する目達原駐屯地九州補給処の吉野俊二処長は、「隊員が逮捕されたことは誠に遺憾。今後、把握した事実関係に基づいて厳正に対処する」とコメントした。
関連記事:出張先で女性の部屋に侵入した自衛官 自宅からは下着がなくなっていた
■鍛えている自衛隊員が暴行したら…
日頃から訓練している自衛隊員が暴行したら、どうなるかわからないのかという意見がネット上ではあがっている。
「自衛隊も首になって、離婚されて万事休す」
「この男に極寒の地で、人生の厳しさを学ばせる刑を与えてください」
「自衛隊員が女性や子供に暴力を振るう時点で恐怖しかない」
このように、世間からは厳しい声があがっている。
■児相や警察に通報
血縁関係にある親子であっても、親から日常的に肉体的暴力を受けたり、精神的虐待を受けたりするケースは少なくないという。こういった場合は、ただちに児相や警察に通報することが大事だと専門家は話す。
しかし、親子であるがために、通常であれば処罰される罪を犯したとしても免除されてしまうこともある。
そして、虐待をする親であっても、戸籍上の縁を切ることはできない。これは日本の法律上、また制度上も存在しないためである。また未成年の場合、親には扶養義務がありそれを免れることもできない。
そのため、実家暮らしであれば家を出て別に暮らすなど、とにかくできるだけ早いタイミングで物理的な距離を取ることが大切だとのこと。
今回事件を起こした自衛隊員は、自衛隊内の処分が決まるまでは、自ら願い出ても自衛隊を辞めることができないという苦しみも味わうことになる。
・合わせて読みたい→少女のスカート内を盗撮した自衛官 「再三の指導を行ってきたが…」
コメント