2020年3月から4月にかけて、舞台『あずみ~戦国編~』の再演が決定した。今回四代目あずみに抜擢されたのは、テレビ、バラエティのみならず、舞台『熱海殺人事件』で女優としての才能を開花させた今泉佑唯。演出は、初演と同様に岡村俊一が手掛ける。

本作品の原作は1994年から2008年にかけて小学館「ビックコミックスペリオール」にて連載された小山ゆうの人気漫画「あずみ」で、戦国の時代に人里離れた山奥で天下泰平のために刺客として育てられた美しい少女、あずみの生き様を描いている。過酷な運命に贖いながらその先に見えたものは何か、胸に迫るストーリーとスピード感溢れる殺陣など、キャストを一新して前作よりスケールアップして届けられる。公演詳細については、近日発表されるとのことだ。

ものがたり
時に慶長五年、関ヶ原・・・。合戦の傷跡も生々しいこの地に、赤子の泣き声が響き渡っていた。生きる術を持たぬその子を拾い上げたのは、「枝打ち」という密命を負った小畑月斎。そして十年後、月斎の育て上げたあずみ、うきはは、仲間と共に豊臣恩顧の大名を次々 と暗殺してゆく。
加藤清正の重臣井上勘兵衛、またその忍びの頭・飛猿はいち早く味方の大名を狙う刺客の存在に気が付く。大坂城では、味方の大名を次々に暗殺され淀の方が怒り狂っていた。これから家康と天下をかけて戦おうというこの時に、総大将たる豊臣秀頼は、戦いにまったく興味を示そうとしない。天下を再び手中に収めるには、なんとしてもあずみを討ち取らなくてはならない。
刺客には刺客を・・・。あずみを斬るために勘兵衛は、人を斬ることだけが生き甲斐という一人の手練れ最上美女丸を呼び寄せる。
なぜ、オレは人を斬らなければいけないのか・・・。初めて感じた、人を斬るということへの恐怖。 己に課せられた過酷な運命に翻弄されながらも、次々と人を斬っていくあずみ。 数々の出会いと死別・・・。そしてついに始まる戦。そのとき、あずみの選んだ道は・・・? あずみが己の使命の果てに見いだしたものとは・・・?