今年もプロ野球ドラフト会議が17日、都内のホテルで行われた。

 今年の今年の目玉である佐々木朗希投手(大船渡)を4球団(埼玉西武東北楽天千葉ロッテ北海道日本ハム)が入札、抽選で見事に引き当てたのは、ロッテ井口資仁監督だった。井口監督は昨年も藤原恭大外野手(大阪桐蔭)を引き当てており、球団では『GOD HAND』Tシャツの販売を決めている。グッズ担当者は「今年もまたまた幸運の女神がマリーンズに微笑みました!!4球団競合の中、井口監督が見事くじ引きで佐々木朗希投手の交渉権を引き当てた喜びの瞬間をデザインしました!!縁起物でもございますのでぜひご購入ください。それにしても井口監督は凄い。まさに神の手、黄金の右腕です!」と、井口監督の“引き運”について力説していた。

 また、毎年恒例となっている球団公式YouTubeチャンネルで、ドラフト会議舞台裏密着の広報が撮影した動画も話題になっており、20日現在、再生回数が28万回に迫る勢いだ。球団広報の話によると、「昨年の藤原選手(大阪桐蔭)、一昨年の安田尚憲選手(履正社)、3年前の佐々木千隼投手(桜美林大学)を超える勢い」だという。同チャンネルの登録数は7万人であることから、163キロ右腕に対して、ロッテファン以外からも注目が高まっているということだろう。SNS担当者は「これは話題がどんどん拡散され継続的に注目されている証拠だと思います。これから、もっともっと伸びていくと思われます。ちなみに昨年、藤原選手の交渉権を獲得した際の動画は最終的(20日時点)に21万再生回数でした」と語り、さらに再生回数が伸びると予想している。

 動画は井口監督がスカウト控室に入り、決起してから、抽選を終えて控室に戻った井口監督が交渉権獲得のクジに佐々木に向けたサインを入れるところまでが収められており、スカウト控室での柳沼強担当スカウトに密着。抽選結果を待ちスカウトが祈っている姿、抽選結果が出て喜んでいる姿などの映像が映し出されている。柳沼スカウトが大船渡高校野球部の國保陽平監督に指名の電話挨拶をする場面も見られるのは貴重だ。柳沼スカウトは「アップしてすぐに見ました。大変な反響をいただき温かいコメントを沢山いただき嬉しく思います。あの時はカメラがあることを忘れて興奮してしまいました。今、見ると少し恥ずかしいです。佐々木選手がもし見てくれていたら嬉しいです」と反響の大きさに喜んだ。

 球団広報は「意外と控室に置いてあったお菓子(コアラのマーチなどロッテのもの)が皆さんの間で話題になったりしてて驚いてます。これからも佐々木投手関係の動画をアップしていくので楽しみにしてて欲しいですね」と、今後も発信力を強化していく考えを明らかにしている。

(どら増田 / 写真提供・千葉ロッテマリーンズ)

井口資仁監督