フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの移籍を巡り対立していたバルセロナアトレティコ・マドリードが和解した模様だ。21日、スペイン紙『マルカ』が報じた。

 バルセロナは7月にアトレティコからグリーズマンを獲得。1億2000万ユーロ(当時レートで約145億円)の契約解除金を支払い、5年契約を締結していた。しかし、アトレティコグリーズマンの移籍決定後、バルセロナは3月から同選手との交渉を開始しており、契約解除金が2億ユーロ(約236億円)から1億2000万ユーロに下がる7月1日よりも前に同選手と合意に至っていたとの公式声明を発表。支払われるべき金額が不足していると主張していた。

 スペインサッカー連盟(RFEF)は、アトレティコの主張を裏付けるだけの証拠がないとしてバルセロナに厳しい処分を下さず。アトレティコの許可なしに交渉を始めたことについて、9月26日に300ユーロ(約3万5000円)の罰金をバルセロナに科した。

 処分は軽すぎるとの声も上がっていたが、その後に両クラブの間では和解に向けた話し合いが行われていたようだ。報道によると、バルセロナは1500万ユーロ(約18億円)の和解金をアトレティコに支払い、見返りとしてサウール・ニゲスやホセ・ヒメネスら5選手の優先交渉権を獲得することで合意したという。

今夏にアトレティコからバルサへと移籍したグリーズマン [写真]=Getty Images