関西在住の5人組アイドルグループ・たこやきレインボー10月23日(水)に5thシングル「もっともっともっと話そうよ-Digital Native Generation-」をリリースする。デビュー当時から楽曲制作に関わってきた前山田健一が、作詞・作曲・プロデュースを手がけ、スマートフォンやSNSを当たり前に使いこなす“デジタルネイティブ世代”にピッタリの楽曲に仕上がっている。

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2年ぶりのシングルについて、そして今年9月に結成7周年を迎え、8年目に突入した今のグループの状況について、メンバーの清井咲希、堀くるみ、根岸可蓮、春名真依、彩木咲良が語った。

■ 「歌詞の内容はメッセージ性が強い」

――2年ぶりのシングル「もっともっともっと話そうよ-Digital Native Generation-」が完成しましたね。

春名:はい。サブタイトルの“Digital Native Generation”って、ちょうど私たちの世代に当たるんですよね。最近、直接会話をするよりもスマホで話す機会の方が増えていると感じていたので、この曲の歌詞にすごく共感して、まさに「もっともっともっといろんな人と話そう」と思いました。

根岸:私たちの世代は小さい頃からインターネットを使ってるので、上の世代と比べると人と会って話す回数が減ったと思うんです。スマホとかLINEで会話するのも便利でいいと思いますけど、もっと気持ちを伝えるには会って話した方がいいなって、この曲を通じて感じました。

清井:歌詞の内容はメッセージ性が強いんですけど、サウンドとメロディーは明るくて、曲中に「Talk! Talk! Talk!」ってお客さんと一緒に盛り上がれる部分があるので、早くライブでこの曲を歌って、一緒に歌ったり踊ったりしたいなと思いました。

堀:さき(清井)も言ってたように、曲自体はキャッチーで明るいので、メッセージ性の強いストレートな歌詞とのギャップがいい感じだなって。最初のセリフの部分に関西弁が入っているので、ちょっと柔らかい雰囲気になっているのも気に入ってます。

■ MV撮影のエピソードを明かす

――MVも“会話”や“コミュニケーション”をテーマにしていて、これまでとは違う感じだと思いました。

春名:ストーリー仕立てになっています。これまでにはあまりなかったタイプだったので、MVの設定資料をいただいた時に「こういう表情で」とか書かれていて、「演技や!」って思いました(笑)。

――監督から何か演技に対するアドバイスはありましたか?

春名:アクションとか表情とか、コメディに寄せる部分が多いので、私とさきてぃ(清井)がケンカしているシーンは「本当にケンカしている感じじゃなくて、マンガっぽい感じも入れてほしい」と言われました。それで、いつもより動きを大げさにしてみたり。

――演技といえば、女優志望の清井さんはどうでしたか?

清井:今回はガッツリと演技をするというよりマンガっぽく、あからさまに怒ってるというのを伝えるために頬を膨らませたり、ポップに演じているので楽しかったです。

堀:普段は絶対にしないような表情を。

清井:そうそう。「そんな顔、見たことないよ」っていう表情が見れたので、まい(春名)だけ撮ってる時にプッと笑っちゃいました(笑)。

――彩木さん、根岸さん、堀さんの3人にも物語がありますよね?

彩木:こっちの3人はギャグばっかりでした(笑)。

堀:完全にコメディでしたね。

彩木:3人のシーンで一番見てほしいのは、くるみが私たちに担がれていくところです。

根岸:めちゃめちゃ頑張ったよね、あのシーン。

堀:ケータイばかり見ていて二人に返事をしないっていう設定で、二人に海に連れていかれてケータイを捨てられるっていう(笑)。

春名:実際に担いでたの?

堀:うん、二人に完全に体を預けてた。

根岸:担いでる私たちも大変だったけど、担がれてるくーちゃん(堀)もしんどかったはず。

堀:しんどかった(笑)。でも、楽しいMVになったのでたくさんの方に観てもらいたいです。

■ プロデューサー・前山田健一との関わりを語る

――5人で共同生活をしているんですよね。普段はどんなふうにコミュニケーションを取っていますか?

春名:一緒にいる時間が長いので、喋ってる時間も結構長いです。

清井:話す時間を作るというよりは、何か話したいと思ったらすぐに話しかけてるので。

春名:ワンマンライブが終わった後、たこ虹ハウス(共同生活をしている家)に帰ってから夜中の3時ごろまでずっと話してたこともありました。

彩木:「はよ寝ろ」って感じなんですけどね(笑)。一緒に暮らしてるので、時間を気にせずにいられるのがいいところだなって思ってます。

――今回の楽曲を手掛けた前山田健一さんはどんな人ですか?

堀:私たちの個性を大事にしてくださる方で、レコーディングの時も何度も録り直しをするんじゃなくて、例えば、誰かの声がちょっとひっくり返ったとしても曲に合っていれば「それ、いいよ!」って使ってくれたり。

春名:メンバーが準備してきた表現とかアイデアも取り入れてくれたりしますし。

堀:そういう感じなので、うちらも冒険ができます。

彩木:あと、一発OKも多いです。

――デビュー当時から5人を見てきたからこそ、個性を最大限に生かしてくれてるんでしょうね。

彩木:歌のパート割も5人それぞれすごく合っているなって。

清井:前山田さんはパート割が決まってる時は仮歌でその子のマネをしてくれるので、割り振りを見なくても分かるんです。

彩木:まい(春名)がすごく分かりやすい。めっちゃ可愛い声で歌ってるから。

清井:れんれん(根岸)のところはめっちゃパワフルに歌ったり。

彩木:さき(清井)のところはちょっとふんわりした感じで。

春名:仮歌の段階でイメージがつかみやすいのでありがたいですね(笑)。

■ 今後の目標を語る

――さて、9月に結成7周年を迎えて8年目に入りましたが、後輩グループも多くなりましたけど意識したりしますか? いい意味で、ライバル意識を持ったり。

堀:スターダスト(所属事務所)の中でもいろんな地方にグループが増えてきて、地方組だけでライブをやっているので、仲間が全国にいるという感じで楽しいです。

清井:最近会う機会が増えて、以前よりも仲良くなりました。スタプラ(STARDUST PLANET)のいいところは先輩後輩の距離が近いところかなって思います。

彩木:うん、競うというよりは「一緒に盛り上げよう!」っていう気持ちが強いですね。

春名:「このグループはこういうところがすごいな」って思いますし、逆に「うちらの良さはここやな」って気づくこともあります。同じ事務所に限らず、イベントで自分たちより年齢の低いアイドルさんが増えてきた時に「長く活動してきたな」って思いました。以前は「このアイドルさんが好き!」って言ってたのに、気づいたら言われる側になっていたり。

堀:でもまだメジャーデビューして4年ですし、先輩がたくさんいらっしゃるのでもっと勉強していきたいと思います。

――「甲子園球場での単独ライブ」という大きな目標はありますが、今後チャレンジしてみたいことを教えてください。

春名:たこやきレインボーも最近カッコいいダンスをやっているので、ライブでもダンスパートを作りたいと思っています。それによってメンバーの個性をより出せると思うので、スポットライトが当たるような演出で踊りたいです。

彩木:ずっと前から言ってるんですが、ライブで“ポップアップ”がしたいです。ポップアップができたら一流のアーティストというイメージがあるんですけど、まだやらせてもらえてないので。

春名:さくらの一流の基準はそこなんやね。

清井:私は会場を飛びたいです。

春名:ドームクラスの演出!(笑)。

清井:うん、大きい会場でしかできないからこそ、それが叶った時に「ここまで来た!」って思えるのかなって。達成感を味わいたいです。

春名:飛びながらね!

――ポップアップで登場して、中盤でダンスコーナーがあって、終盤に会場を飛ぶということで。

堀:ライブの構成が出来上がっちゃった(笑)。

根岸:私は、でっかい恐竜を登場させたいです!

春名・彩木・清井・堀:え!?

根岸:違うんです、聞いてください!甲子園水樹奈々さんのライブを観た時に恐竜が出てきて、それがめっちゃカッコよかったので私も乗ってみたいなって(笑)。

堀:最後なんですけど、ライブのことじゃなくて、落とせなくてごめんなさい! 2月にリリースしたアルバム「軟体的なボヤージュ」で「SuperSpark」という曲でさくら(彩木)が作詞してくれたんです。だから今度はメンバー全員で一つの曲の作詞をしたいと思いました。5人で作詞できたら、より感情移入して、これまでとは違う歌い方ができるのかなって。

――どれも実現できる可能性がありますし、やりがいもありそうですね。

彩木:はい。全員で作詞はすぐにでもやってみたいです。

春名:じゃあ、みんなで作り始めて、いつか発表できるように準備しておけばいいんじゃない?

堀:うん。絶対に実現させます!(ザテレビジョン・取材・文・撮影=田中隆信)

5thシングル「もっともっともっと話そうよ-Digital Native Generation-」をリリースするたこやきレインボー