開幕からレギュラーポジションを確保したデ・ヨング、ブスケッツの後継者としても期待

 バルセロナは今夏の移籍市場でオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングやフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンを獲得するなど大型補強を実現させた。多額の移籍金を投じた、いわば“ギャンブル”だったが、スペイン紙「マルカ」は「価値を証明している」と補強的中を報じている。

 まず大きな注目だったのが、アヤックスから引き抜いたMFデ・ヨングだ。昨季アヤックスUEFAチャンピオンズリーグ(CL)4強進出に貢献した22歳司令塔の獲得に、バルセロナボーナスも含めれば100億円以上にも及ぶ金額を投じた。

 リーガでの活躍は未知数だったが、デ・ヨングは開幕からレギュラーポジションを掴み、ここまで公式戦11試合に出場(先発10)し、すぐにバルサのスタイルにも順応している。「フレンキー・デ・ヨングはバルサ首脳陣にとってチーム再建のために大きな賭けだった」という背景もあったようだが、ここまでは高く評価されている。

 バルサの中盤には生え抜きスペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツが君臨してきたが、そのブスケッツも31歳となり、このところは以前には見られなかったイージーミスも目立つようになってきた。デ・ヨングのクオリティーに、ブスケッツの後継者としても期待も高まっているようだ。

加入まで二転三転したグリーズマン、ここまで公式戦10試合で4得点3アシストの活躍

 そして、もう1人の目玉補強がアトレチコ・マドリードから引き抜いたグリーズマンだ。加入決定までに二転三転あったが、蓋を開けてみればここまで公式戦10試合で4得点3アシストをマークするなど、3トップの一角として十分な働きを見せている。記事では「グリーズマンはついに期待された通りの数字を提供している」とデ・ヨング同様に高評価となっている。

 また、この2人の補強について「彼らはその価値を証明している」「2人のビッグ・ガイは金額に見合った価値を出している」と総評されてる。

 大黒柱のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが負傷で出遅れ、開幕戦で黒星を喫するなどスロースタートだったバルセロナだが、第9節を終えた時点で首位に浮上。新加入ながらキーマンとなっているデ・ヨングとグリーズマンの活躍を無視することはできないだろう。(Football ZONE web編集部)

バルセロナの中心として活躍するデ・ヨング(左)とグリーズマン【写真:Getty Images】