SNSを中心に、カヌレが話題だ。一昔前にはやったというイメージがある人も多いと思うが、今再ブームの予感!専門店を旅行の目的地の1つにしたり、こだわって撮った写真をSNSにアップしたりする若者が増えているのだとか。

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ブームの理由は、かわいくおいしく進化を遂げていること。今回は、名古屋のカヌレ事情を編集部が徹底調査!なかでも特におすすめしたいカヌレを、プレーンのもので食べ比べてみた。これを読めば、あなた好みのカヌレもきっと見つかるはず。

■ まさに“カヌレの宝石箱”!|「MEDI」(名古屋市中村区)

グローバルゲート内にある「MEDI(メディー)」(名古屋市中村区)は、知多半島の食材を使用した料理が味わえるフレンチレストラン。種類豊富なスイーツがのるワゴンから、好きな分だけスイーツを取り分けてもらえる「ミニャルディーズワゴン」は、SNSでも話題だ。

なかでも人気のカヌレは、ギフトボックス「L'ECRIN DE CANELE~カヌレの宝石箱~」(5個入り、全2種 1080円)としても販売されている。フレーバーは西尾抹茶やピスタチオ、ヘーゼルナッツプラリネなど定番が10種類で、そのうち2種類が季節ごとに限定フレーバーと入れ替わる。このギフトボックスは、店頭のほか毎月28日に開催のマルシェ「東別院てづくり朝市」でも購入できる。

この店のカヌレは、外側がかなりのサクサク食感!小ぶりなサイズのおかげで、内側のしっとりした部分とのバランスがいい。カヌレ特有の香ばしさと甘味をしっかり感じられる、本格的な味わいだ。1つ1つの味はもちろん、見た目がとても華やかで、手みやげにしても喜ばれること間違いなし。

サクサク★★★★★

味の奥深さ ★★★★★

贈り物にしたい度 ★★★★★

■MEDI / 住所:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12 グローバルゲート3F / 電話:052-583-0770 / 時間:11:00~14:30(LO 13:30)、18:00~22:00(LO 20:30)

■ 晴れの日限定!?サクランボが目印のカヌレ|「シヤチル」(名古屋市千種区)

カヌレを求めて足を運ぶ人も多い喫茶店「シヤチル」(名古屋市千種区)。朝からお酒が飲めたり、従来の喫茶店とは一味違うメニューが食べられたり、“グランド喫茶”として喫茶店の幅を広げている。

サクランボがちょこんと乗った、かわいらしい見た目が印象的な「カヌレ」(270円)は、なんと“晴れの日限定”の商品。その理由は、湿気から外側のガリガリ食感を守るため。フォークが刺さらないほどの硬さで、手づかみで食べるのをおすすめしているそう。

食べてみてやはり、その食感には驚いた。外側は、これまでに味わったことがないほどガリガリで、今回食べた中でも圧倒的。内側のなめらかな生地とのギャップが楽しめる。食べ始めには、スッキリした甘味が感じられるが、噛めば噛むほど甘味が増してきて味わい深い。数量限定なので、確実に食べたい人は14時ごろの焼きあがりを狙って訪れよう。

ザクザク★★★★★

外側と内側の食感のギャップ★★★★★

晴れの日が待ち遠しくなる度 ★★★★★

■シヤチル / 住所:愛知県名古屋市千種区今池1-5-9 / 電話:050-5595-5106 / 時間:11:30~23:00、土日 9:00~ / 休み:第2・4月曜

■ 行列必至の超人気店!|「TSUBOYA」

毎月28日に開催されるマルシェ「東別院てづくり朝市」でひときわ行列ができる「TSUBOYA」は、愛西市に工房を構え、店舗は持たずに各地で移動販売やオーダーギフトの販売を行っている。カヌレのほかに、旬の素材を使ったタルトやケーキなども人気。素材にこだわり、身体に優しい食材や、地元の食材を使うよう心掛けているのだそう。

マルシェで販売されていた5種類の中から「バニラカヌレ」(250円)を実食。しっとり感が強い内側の生地は、密度が高いので、1個で満足感がある。また、カヌレの生地自体の味が濃く、かなり香ばしい。出店の際は毎回45分から90分ほどで完売するそうなので、開店前に並ぶのがおすすめだ。

しっとり度 ★★★★★

香ばしさ ★★★★★

マルシェに行きたくなる度★★★★★

■TSUBOYA / 出店情報:毎月12日「甚目寺観音てづくり朝市」、毎月28日「東別院てづくり朝市」、その他の情報はFacebookを要チェック

■ 人気洋菓子店が作る、優しい甘さのカヌレ|「洋菓子店 slow」(名古屋市東区)

「洋菓子店 slow」(名古屋市東区)は、種類豊富なシュークリームが自慢の店だが、カヌレも根強い人気を誇る。毎日焼き上げるので、開店直後には焼き立てのサクサク感があり、2~3日後にはもっちりさが増すなど、食感の変化を楽しめる。

「きび糖のカヌレ」(100円)は、きび糖の優しい甘味が感じられ、ラム酒がいいアクセントになっている。特徴的だったのが、独特の食感。外側はカリカリで、例えるならべっ甲飴のよう。この食感に反して、内側はかなりなめらかだ。もう一方の「黒糖のカヌレ」(100円)は、振りかけられているきなこと黒糖が相まって、和風な味わい。2種類の砂糖の違いを感じながら食べ比べてほしい。

食感の独特さ ★★★★★

優しい甘味 ★★★★★

シュークリームも気になる度 ★★★★★

■洋菓子店 slow / 住所:愛知県名古屋市東区泉3-30-5 / 電話:052-887-9633 / 時間:10:30~18:30 / 休み:年中無休(正月は休み)

■ 12種類から、お気に入りを見つけよう|「patisserie Es-t」(名古屋市緑区)

patisserie Es-t(パティスリー エス)」(名古屋市緑区)は「“ヒキダシ”の多い洋菓子店」がコンセプト。ケーキから焼き菓子、パン、ショコラまで幅広い品ぞろえで、さまざまなシーンで利用できる。

12種類もの「ひとくちカヌレ」(各90円)は、焼き菓子のなかで1番人気なのだそう。10種類の定番フレーバーに加え、季節ごとに2種類の限定フレーバーが登場する。食べ飽きないようにと考えられた1口サイズがかわいらしい。

生地は、他店と比べて全体的にかなりソフトな食感で、内側はモチモチしている。使用する砂糖は通常の3分の2ほどらしく、甘さは控えめ。食感の軽さと程よい甘さで食べやすいので、12種類すべて食べてしまいたくなる。

モチモチ度 ★★★★★

フレーバーの種類豊富さ ★★★★★

もう一個食べたくなる度 ★★★★★

■patisserie Es-t / 住所:愛知県名古屋市緑区鳴海町字三皿20-3 / 電話:052-825-4748 / 時間:10:00~20:00 / 休み:火曜(東海ウォーカー・栗本柚希)

「L'ECRIN DE CANELE~カヌレの宝石箱~」(5個入り、全2種 1080円) /「MEDI」(名古屋市中村区)