中国メディア・東方網は22日、先頃日本で開かれた女子バレーボール・ワールドカップで圧倒的な強さを見せつけて優勝した中国代表に対する、日本のバレーボール記者の分析や評価を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、中国ひいては世界を代表するエースアタッカーである朱テイ(女+亭)選手について、日本の記者が今回のW杯でその実力を改めて証明したと述べ、特に助走を必要とせずその場でジャンプして強いスパイクが打てる能力に言及して「超人的な能力」と形容したと伝えた。また、ベテランのミドルブロッカー・顔ニ(女+尼)選手のブロック能力も高く評価されたとしている。

 さらに、リベロの王夢潔選手については、中国ファンの間でその実力に対する議論が起きた状況とは異なり、日本人記者が「中国が自由自在に攻撃を仕掛けられるのは、王選手が「地面の守護神」としてしっかりとボールを拾っているからだ」と非常に高い評価を与えたことを紹介。セッターの丁霞選手についてはトスの精度が高いだけでなく、脅威となる攻撃力も備えており、セッターとしてはとても貴重な存在だとの認識を示し、特に高く評価したと伝えている。

 記事は、日本人記者の評価からは、W杯で中国代表選手たちが自らの実力を十分に発揮し、相手を感服させたこともうかがえるとし、現在の調子の良さが来年の東京五輪まで続くことに期待を寄せたうえで、東京五輪の場で再び日本の記者たちが中国の女子バレーを大注目することになるはずだとした。

 中国が現在の調子をキープしていれば、来年の五輪では間違いなく優勝候補の筆頭格に挙げられるだろう。一方で、日本代表はW杯で様々な課題が浮き彫りになっており、メダルを狙うにはかなりの強化が必要になりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の記者から見た、中国の女子バレーの強さ=中国メディア