10月12日(土)放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)で、お笑いコンビ「ウーマンラッシュアワー」の中川パラダイスさんが「僕も不倫中なんでわかるんですけど、浮気って禁断の果実と一緒で、1回手を出しちゃうと止まらないんですよ」とコメントしたことが波紋を呼んでいる。

妻の和代さんは10月13日、自身のブログで「今更他所で誰と何しようが、私のことを何と言おうが、勝手にどうぞと思っているけれど。(もうとっくにいろんなこと諦めている)」「"子を持つ親として""人として"、最低限、公に言って良い事と悪い事はあるんじゃないかな〜。と。」「『されて嫌』というより、『わざわざ口外する無神経さが嫌』だ〜。」と怒りを見せている。

和代さんは9月23日には、「女の子大好きなのも仕方ないことだと認めているからであって。(それも才能かと。笑)。私が嫌だと言ったところで治るもんじゃなかったのです。笑」とも吐露しており、夫の行為についても妻はある程度、認識していたようだ。

とはいえ、不倫は不倫だ。中川さん夫婦のケースは不明だが、「僕も不倫中」発言によって中川家に大きな禍根を残した可能性は大きい。

●和代さんが離婚を決意したら?

今後、和代さんが離婚を望んだ場合には、中川家に何が起こるのだろうか。

これまでの報道と和代さんのブログをもとにする限り、和代さんはある程度、黙認してきたと推測できる。ただ、このことが裁判に影響するかどうかと言えば、微妙だ。

離婚する場合、話し合いが成立しなければ、調停、裁判へとステップは進んでいく。

もし夫の中川さんが離婚を拒否する場合には、裁判で民法770条が定めている法的な離婚理由があるかどうかをめぐって争いになるだろう。

「妻が浮気を黙認していたとしても、法的には浮気は『不貞行為』(民法770条1項)ですから当然、離婚は認められます。もしかしたら夫婦間では一定の条件の下に合意がとれていたのかもしれませんが、裁判になった場合には考慮はされづらいですね」(男女問題に詳しい山口政貴弁護士 )

仮に離婚となった場合には、慰謝料の問題が発生する。ただ中川さんの場合は複数人、複数回の可能性もありそうだ。

「慰謝料の金額は、婚姻期間や不貞期間など様々な事情に基づいて、最終的に裁判所が判断することになります。一概には言えませんが、おおよそ200万円から300万円の間となることが多いかと思われます。なお不倫相手が複数いたとしても、慰謝料の金額が比例して増えるわけではありません」(同)

中川さんが今回、テレビで不倫を認める発言をしたことの真意は不明だが、私生活ではなく、芸が注目されるほうが本人にとっても、家族にとっても幸せなのは確かだろう。

【取材協力弁護士】
山口 政貴(やまぐち・のりたか)弁護士
サラリーマンを経た後、2003年司法試験合格。都内事務所の勤務弁護士を経験し、2013年に神楽坂中央法律事務所を設立。離婚、婚約破棄等を専門に扱っており、男女トラブルのスペシャリストとしても知られる。

事務所名:神楽坂中央法律事務所
事務所URL:http://www.kclaw.jp/index.html

中川パラダイスさん「僕も不倫中」公言で妻激怒、「女の子大好き」これだけのリスク