フランスのフットボール専門誌『フランス・フットボール』が21日に発表した2019年度の「バロンドール」候補者リスト30名。しかし、そこには意外な事実があった。イギリス『サン』が報じた。
今回発表された候補30名だが、その30名の中にスペイン人の選手が1人もいなかったのだ。これは1993年以来、26年ぶりのことだという。
昨年は、レアル・マドリーのスペイン代表DFセルヒオ・ラモス、MFイスコがノミネートされていたが、今年は選外。また、プレミアリーグ、FAカップ、EFLカップとイングランド史上初となる国内3冠を達成し、チームから5名が候補リスト入りしたマンチェスター・シティのMFダビド・シルバも選外となっていた。
近年で最も少なかった1人は、2015年で当時はバルセロナに所属していたアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)のみという状況はあったが、1人も選ばれなかったのは1993年以来となる。
ちなみに、スペイン人のバロンドール受賞者は2人しかいない。1人はレアル・マドリーで名声を上げたアルフレッド・ディ・ステファノ氏(1957、1959)が2度受賞。また、バルセロナで活躍したルイス・スアレス氏が1960年に受賞している。その後は、トップ3に入ることはあっても受賞者が生まれていないのが実情。前述のイニエスタ、そしてチャビ・エルナンデス(アル・サッド監督)以降はトップ3にも入っていない。
なお、スペイン人は不在ながら、ラ・リーガからは7名がノミネート。バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン、ドイツ代表GKマーク=アンドレ・テア・シュテーゲン、オランダ代表MFフレンキー・デ・ヨング、レアル・マドリーのベルギー代表MFエデン・アザール、フランス代表FWカリム・ベンゼマ、アトレティコ・マドリーのMFジョアン・フェリックスが候補に挙がっている。
◆2019バロンドール候補 30名
【リバプール】
FWモハメド・サラー(エジプト)
GKアリソン(ブラジル)
DFヴィルヒル・ファン・ダイク(オランダ)
DFトレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド)
FWロベルト・フィルミノ(ブラジル)
MFジョルジニオ・ワイナルドゥム(オランダ)
FWサディオ・マネ(セネガル)
【マンチェスター・シティ】
FWセルヒオ・アグエロ(アルゼンチン)
FWラーヒム・スターリング(イングランド)
MFケビン・デ・ブライネ(ベルギー)
MFベルナルド・シウバ(ポルトガル)
FWリヤド・マフレズ(アルジェリア)
【バルセロナ】
FWリオネル・メッシ(アルゼンチン)
FWアントワーヌ・グリーズマン(フランス)
MFフレンキー・デ・ヨング(オランダ)
GKマーク=アンドレ・テア・シュテーゲン(ドイツ)
【レアル・マドリー】
MFエデン・アザール(ベルギー)
FWカリム・ベンゼマ(フランス)
【パリ・サンジェルマン】
FWキリアン・ムバッペ(フランス)
DFマルキーニョス(ブラジル)
【トッテナム】
GKウーゴ・ロリス(フランス)
FWソン・フンミン(韓国)
【バイエルン】
FWロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルンポーランド)
【ユベントス】
FWクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)
DFマタイス・デ・リフト(オランダ)
【アヤックス】
MFドニー・ファン・デ・ベーク(オランダ)
FWドゥシャン・タディッチ(セルビア)
【アーセナル】
FWピエール=エメリク・オーバメヤン(アーセナルガボン)
【アトレティコ・マドリー】
MFジョアン・フェリックス(ポルトガル)
【ナポリ】
DFカリドゥ・クリバリ(セネガル)
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