非常に強い台風21号は、勢力を維持した状態で、24日(木)明け方から昼前に小笠原諸島にかなり接近する見込み。小笠原諸島では記録的な暴風となるおそれがあります。台風の北上に伴い、東日本から西日本の太平洋側では今後、台風によるうねりが入り、波が次第に高くなる予想です。

もう一つ要注意なのが、西・東日本の大雨です。西日本の南岸を進む低気圧の影響で、西日本の太平洋側を中心に局地的に雨雲が発達して、1時間に50ミリの非常に激しい雨の降るおそれがあります。

その後、25日(金)には東日本や東北南部でも、発達した雨雲のかかる所がありそうです。台風19号による記録的な大雨により、河川堤防等が損傷を受けた地域では、普段は災害が起きないような降水量でも洪水の危険度が高まるおそれがあります。今後の気象情報に注意して下さい。

気象予報士・高橋 和也)

23日午後3時の台風21号の位置と進路予想。