チャンピオンズリーグ(CL)・グループH第3節、アヤックスvsチェルシーが23日にヨハン・クライフ・アレナで行われ、1-0でチェルシーが勝利した。

国内リーグでは8勝2分け無敗でトップを走るアヤックス。その間31得点7失点と、攻守で安定していることが窺える。CLでは前節、バレンシアに3-0で快勝し、唯一の連勝スタートで首位につけている。

一方、前節のリール戦で初勝利を手にしたチェルシーは、その試合を含めて公式戦ここ5試合連勝中。調子を上げてグループ最大のライバルに挑む。両チームの対戦は公式戦では初。だが、チェルシーにとってヨハン・クライフ・アレナは、2013年にヨーロッパリーグを制覇した舞台でもある。

アヤックスは直近の試合からスタメンを2人変更。チェルシーは1人変更となった。

互いに球際で激しさを見せる序盤戦。主導権争いが続く中、8分にフェルトマンのミドルシュートでアヤックスが先制パンチ。10分にはCKのサインプレーからファン・デ・ベークがシュートを放つも、DFのブロックに遭った。

チェルシーは14分、ボックス左に侵入したマウントがニアを狙ったシュートを放つ。ビッグチャンスだったが、アヤックス守護神オナナがさすがのショットストップを見せる。25分前後には、オドイが立て続けに狙っていくが、どちらも枠の外。

互角の戦いを見せる両者。0-0で迎えた35分にネットが揺れる。敵陣右サイドからスローインを入れたアヤックスは、ボックスの外からジイェフが放ったシュートが相手に当たってゴール前へ。これをファーサイドにいたプロメスが押し込んで先制したかに思われたが、VARでオフサイドの判定に。プロメスは3試合連続得点とはならなかった。

ゴールレスで迎えた後半戦も、前半同様に両チームともなかなかゴール前まで運べない時間帯が続く。チェルシーはオドイにボールを集めるが足にボールが付かず、ここまで目立ったドリブル突破は見せられていない。

そんな中アヤックスは、右CKからアルバレスがダイビングヘッド。頭に掠らせたボールは、惜しくも左ポストを弾いて枠の外へ飛んだ。

0-0で推移する試合。先に動いたのはチェルシー。66分にウィリアンを下げプリシッチを投入。71分にはエイブラハムを下げてバチュアイをピッチへ送る。するとその二人でチャンスメイク。左サイドから仕掛けたプリシッチのスルーパスにバチュアイが反応。シュートを打つが威力が弱く、GKオナナに簡単に止められた。

その直後には、同じような形から今度はプリシッチがシュート。そのボールがDFに当たってゴール前のバチュアイにビッグチャンスが訪れたが、正面からフリーで放ったシュートは大きく枠を超えていった。

80分には、プリシッチがバチュアイとのパス交換からシュートに繋げるも、わずかに枠の左に外れた。

交代から攻勢を続けるチェルシーに待望の瞬間が訪れる。86分、左サイドでボールを持ったプリシッチがグラウンダーのクロスを供給。ニアでマルコス・アロンソがスルーすると、バチュアイがクロスバーに当てながらも豪快に押し込み先制点を奪った。

そして、4分の後半アディショナルタイムも過ぎ、試合終了の笛。途中出場のバチュアイの殊勲のゴールでチェルシーアヤックスを下し、グループステージ2連勝。一方のアヤックスは公式戦18試合目にして今季初黒星となった。

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