北海道警は、建造物侵入と北海道迷惑行為防止条例違反の疑いで、北海道上川総合振興局の臨時職員の男(37)を逮捕した。しらべぇ取材班は、勤務先の北海道上川総合振興局などから話を聞いた。
■女性職員が発見し上司に報告
逮捕容疑は、10月21日に自分が勤める北海道上川総合振興局北部森林室名寄分室の女子トイレに侵入し、盗撮する目的でカメラ付き携帯電話を設置したもの。
警察などによると、トイレに入った女性が床にある携帯電話に気づき、上司に報告したことで事件が発覚。その後携帯電話が男の所有であることを確認したうえで、警察に通報した。
携帯電話は何らかの細工をしたうえで床に置いてあったが、明らかに違和感を放っており、女性はすぐに気づくことができたという。調べに対して、容疑者は「女子トイレに入って携帯電話を置いたのは間違いない」などと供述し、容疑を認めているとのこと。
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■2ヶ月間の限定勤務
上川振興局によると、男はパソコンの入力業務などを担当し、9月~10月の2ヶ月間の期限付き勤務だったが、勤務態度に問題はなかったという。しらべぇ編集部の取材に対して、担当者は
「男が警察に釈放されてから、詳しい状況を聴取し、処分を決める。臨時職員がこういったことを起こすと、今後の採用にも影響が出てくる。各方面にご迷惑をおかけして申し訳ない」
と述べた。
■急増する盗撮被害
東京都の盗聴器盗撮器発見調査センターによると、近年、盗聴を上回る勢いで盗撮用機器が普及してきているという。盗撮器(カメラ)の驚異的な小型化(0.6ミリの穴があれば撮影可能)、高性能化や安価に入手できることに原因があるとのこと。
また、カメラ付き携帯電話による写真や動画の盗撮も激増しているそう。手口は、靴やかばんにカメラを仕込む巧妙な手口もあるが、とくに動画の盗撮は、撮影の開始と終了時にしかシャッター音がしないため、「自分にもできるのではないか」と盗撮を試みる人が増えているとのこと。
■プロも存在
盗撮行為に拍車をかけているのが、盗撮映像の市場が拡大していることだという。例えば、写真投稿雑誌、そこに掲載されている大半の写真は盗撮写真で、ビデオ市場でも「盗撮モノ」は大人気。これらのアダルトビデオは主にレンタルビデオ店で貸し出しされている。
またプロの女盗撮師も存在するという。彼女らは、自分の職場や店員とグルになったり、普段は男性が入れない場所で、こっそりと仕事(盗撮) をしているとのこと。
職場の同僚や上司までもが職場の女子更衣室・女子トイレに侵入して盗撮事件を多数起こしている現状。会社の取引先従業員や飛び込み営業マンが仕掛ける事例もあり、充分に注意したい。
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