ラグビーW杯や野球の日本シリーズなど、スポーツフィーバーに沸いた10月19・20日。週末動員ランキングでは『ジョーカーフィーバーが止まらず、圧倒的な強さでV3を達成した。

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アメコミ映画12年ぶりの快挙!『ジョーカー』の勢いが止まらない

土日2日間で動員23万4000人、興収3億5300万円と、荒天となった先週を上回る数字を残している『ジョーカー』は、これで3週連続での首位獲得。様々な議論を巻き起こしている話題作ゆえに、繰り返し観て、作品への理解を深めるリピーターも多いようで、ネット上には10回目という猛者も確認できた。

そんな好調を維持している本作。アメコミ映画が3週連続で首位となるのは『スパイダーマン3』(07)以来、実に12年ぶり。さらに本作はR15+指定作品であることを考えると、まさに快挙と言える躍進を続けている。累計では動員184万人、興収27億円を突破しているが、この先どれだけ記録を伸ばすことができるのか期待だ。

■ 初登場の4作品が、続々とランクイン!

2位には土日2日間で動員15万8000人、興収2億2200万円をあげた『マレフィセント2』が初登場でランクイン。公開初日からの累計では動員20万人を突破し、興収3億円に迫るスタートとなった。5年ぶりのシリーズ続編となり、前作は65億円の興収を記録しているだけに、今後に期待がかかる。

3位には、秋映画の恒例となった人気アニメ「プリキュア」シリーズ27作目となる『映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』が土日2日間で動員14万1000人、興収1億6000万円をあげ初登場。そのほか大川隆法が原案、製作総指揮を手掛けた『世界から希望が消えたなら。』が4位、吉田修一の短編小説集を原作に、綾野剛杉咲花佐藤浩市ら豪華キャストが集結した『楽園』は10位スタートとなっている。

■ アメリカでも初公開の『天気の子』がついにランク圏外に

これまで13週連続でトップ10入りを続けてきた『天気の子』は、ついに14週目にして圏外に。しかし累計動員は1027万人、興収は137.4億円突破と、『ラストサムライ』(03)を上回り歴代12位となっている。

18日には、来年1月からの全米公開に先駆けてハリウッド新海誠監督と川村元気プロデューサーによるトークイベント付きで初上映されると、熱心なファンで会場は満席に。アカデミー賞にも日本代表として出品されている本作の、注目度の高さをうかがわせた。(Movie Walker・文/トライワークス)

『ジョーカー』の勢いが止まらない!R15+指定ながら異例のV3